ファンタジー・ワールド
この物語は、アラールと呼ばれる世界と、その世界で生きた者たちの記録を記した物である。
2人の少年は同じ日に違う場所で「シド」と名乗る男と出会う。その出会いは2人を冒険の世界へと駆り立てる。
後にこの世界の事はこう言われた
「ファンタジー・ワールド」と。
2人のシド
◆シド・ロード
メビウスと出会う「シド」。ボロボロなローブを着ているが、どこか貴賓も感じられる壮年の男。
メビウスに対して何らかの思いを感じていた。後日、メビウスの住む村が襲われ壊滅した際にメビウスを助け、共に旅をすることになる。
◆シドラス・ド・カインズ
マイケヌと出会う「シド」。こちらもボロボロな服を着て旅をしていた。マイケヌに冒険の話を聞かせて剣を授ける。冒険者として再会できた時には返す約束をして別れる。
◆メビウス(後にメビウス・ロード)
本作の主人公と言える存在の1人。育ての親はいるが、生みの親は不明。そのため名字を持っていない。村の皆に育てられた。しかし、どこか馴染むことが出来ないでいたメビウスは生い立ちの分からないことを気にして自分自身の存在に自信が持てずにいた。
シドと出会い、旅の話を聞いたことで冒険に憧れる。ただ、自分には夢物語と思っていたのだが、村が襲われてシドに助けられたことにより、冒険者としての旅が始まる。シドからは長年シドが使ってきた日記と新しい日記を渡される。
◆マイケヌ・ハクション
本作の主人公と言える存在の1人。ハクション家の次男として生まれ、兄のタークから剣技を教わる。元々から冒険者気質な所があり活発な少年。「シド」と出会い、自分もいつか冒険者になって名を広めるとシドに約束する。その際にシドから剣を授かる。
兄のタークに弁当を届けに行った際、黒いフードの男とタークは対峙していた。狙われたマイケヌはタークの魔法で瞬間転移するも、戻った時にはタークの姿は消えていた。
マイケヌは消えたタークを探すため、黒いフードの男を追う旅に出る。
ーーーーー物語は320年から始まるーーーーー