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プロローグ 〜性格最悪の二人が出会った日〜

二次創作は何度か書いていますが、

一次創作は初めてです!


これからよろしくお願いします!

【プロローグ】


大陸の東部を支配するアカシャ帝国、

西部を支配するハイレーン連邦


大陸は主にその二大国家が東と西に分かれ、支配していた…

国家間は周辺の小国に反感を買わぬ為にも、表向きは友好な関係を築いているようにも見えるが、裏では様々な争いが行われている…


そして、年に一度、表向きの友好の証として、

連邦国、帝国の中でも指折りの名門校からそれぞれ留学生を輩出する事になっている

そんな国や政府の都合に振り回され、

連邦国の名門"セントレア学院"からもある男子生徒が

帝国の名門"アシリア学園"へと留学生として送られた…


「ふぁぁ〜……先生達もひでぇよなぁ、いくら性格に問題ありって言っても、それを理由に留学を決定して厄介払いとか」


面倒臭そうに欠伸をしながら、

街から学園へと続く小さな橋を真新しい制服に身を包んで、歩く一人の男子生徒…


彼の名は一ノ瀬 恭也

そこそこに伸びた黒髪、蒼い瞳が特徴的な青年だ

遅刻、居眠り、サボり等の問題が目立ち、セントレア学院から厄介払いのようにアシリア学園へと送られた生徒である


「どうしましょう!私のようなか弱い紳士が帝国の貴族に虐められたりしたら!」


橋の真ん中で一人芝居をうち、奇人を見るかのような視線を一心に浴びる…


「ん、連邦じゃ悪ノリしてくる奴等も居たのにここじゃ、これだけで変な目で見られるんだな、気を付けよ」


橋を渡って登校する生徒は他にも居るため、

入学する前に悪印象を抱かせてしまった気がする

すると、


「なんだ?こんな橋のど真ん中で馬鹿みたいな事してる馬鹿が居るな?」


恭也の背後から、

明らかな悪態と共に声を掛ける一人の少女が居た…


「馬鹿って二回も言うな」


「いや、馬鹿には何回も馬鹿って言っていいだろ」


「良くない、俺の心がメンタルブレイクされた」


「ガラスのメンタルすぎんだろ」


恭也は声の主が気になり、後ろを振り返る…

そこには恭也と同じ真新しい制服の上から黒いパーカーを羽織り、長く伸びた紫陽花色の髪、アメジストを思わせる紫の瞳、顔立ちの整った少女が一人立っていた……


「…こんな美少女がさっきの罵詈雑言を吐いてたと思うと、美少女には何も期待しない方がいいんじゃないかって思えてくるな」


「そこいらの美少女と一緒にすんな、世界遺産級の美少女の顔面が有象無象と比べられてたまるか」


「加えて、ナルシストで馬鹿じゃん」


「馬鹿が馬鹿って言うな、私は入学試験でも首席とってんだぞ」


「(首席……?)」


恭也はナルシストもここまで来ると可哀想だな、と思うのであった……


「その制服…俺と同じでハイレーン連邦からの留学生か?お互い大変だな、その性格じゃ厄介払いで帝国に送られたんだろ?」


「お前さんはそうだろうが、私も一緒とは限らねえだろ」


「違うのかよ?」


「いや、性格に難アリって言われて厄介払いされたな」


「一緒じゃねえか」


そう言って、

二人でフッ、と微笑を浮べる…


「黒波 麗花だ、性格に難アリ同士、お前さんとは仲良くやっていけそうな気がするよ、これからよろしくな」


性格最悪の美少女はそう言って、握手の手を差し伸べる…

そして、もう一人の性格最悪の男はそれに応じるように


「おう、俺は一ノ瀬 恭也 だ……クズ同士、仲良くしてこうぜ、麗花」


「おう、勿論だ、恭也」


そうして、アシリア学園へと、

性格最悪の二人が入学する事となった……

なるべく早めに次話、投稿します!


次回から一人称視点で書いていきますね!

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