4節 王城なう
遅れしまい申し訳ございません!!
しばらくは投稿できません
課題が終わらなくてやばい
俺は今、迷っている
セレナこと第一王女に会いに行こうとしたところ、部屋を出てすぐに迷った
何せ城がデカすぎる
俺はひたすら迷い続けた
ーー30分後
「ここ、か.............?」
ゼエゼエと息を切らしながら白露は言った
白露は疲れ果てていた
ひたすら王城を歩き続けて30分
広すぎて嫌になってたところだ
なんかこのまま赤文字でゲームオーバーって出てきそうな勢いで迷い続けた
しかも、この城には侍女とかすら見かけなかった
どうやってこんなバカでかい城を掃除しているんだろう
なんとか息も絶え絶えにたどり着いたのは明らかに王様とかがいそうな謁見の間の入り口
多分ここなら誰かはいるだろうと信じて謁見の間に入っていった
がーー
「嘘、だろ...............!?」
ーー誰一人としていなかった
もはやここまでくると誰かが仕組んだ悪戯なんじゃないかと思ってしまう
というかいたずらであってくれ、頼む
「なぜだ、なぜ俺は誰一人として会うことができないんだ...............」
落ち着いて整理してみよう
まず、王女は何か言ってなかったか?
王女が出ていくときは何も言わずにゆっくりと出て行った
その時には何も言ってなかった
じゃあ王女はどこに行ったんだ?
王女は俺がいた客室を普通に訪れていた
その時の王女は疲れている様子はなかった
ならば、王女がいる場所は案外元いた場所から近いところにあるんじゃないか?
だとしたら部屋から動かない方が良かったんじゃ..............
「俺、やっちまったかもしれない」
完全なすれ違いになってる
「今戻ればまだセレナがいるかもしれないけど..........部屋の場所がもう完全にわからん」
ひたすら歩いてきたものだから帰り道なぞ覚えてない
ヤバイ、完全に迷子なった
元から迷子だったが、さすがにここまで行くと王城に迷子センターがないかなと考えてしまうレベル
さて、一度深呼吸してすぅーーーはぁーーー
深呼吸で落ち着いて、よく考えてみよう
ここは王城だ、しかも謁見の間
ここなら誰か来てくれるだろう
絶対に王様とか女王様とかが座る椅子が中央の少し高くなっている場所にあるし
絶対に誰かはここに来るだろう
うん、そうに違いない
そう思ってないとやってられない
今日はここで誰か来るまで待つか
ーー10時間後
「誰も、こない.....................」
ほんとに誰も来ない
もしかしたら俺の存在すら忘れられてるんじゃないかと疑うほど誰もこない
ハハ、もうやばいね
空腹と喉の渇きがやばい
俺はずっと床に寝っ転がって動かないでいる
ていうか、動けない
この世界に来てから飲まず食わずだからもう体力が残ってない
眠くなってきたし、もう寝るか
そう思って寝ようと思って目を瞑ろうとすると
バン!!!
大きな扉を開ける音が聞こえて咄嗟に扉の方を向く
やっと、やっと俺の子を見つけてくれたか!
と、思ったが........
来たのはボロボロの鎧を着ていたるところに怪我をしている女騎士だった
「ここまで来れば.........大丈夫だろう............」
かなり息も絶え絶えで今にも倒れてしまいそうだった
バン!!
勢いよく扉が閉まるとすぐに膝をついてしまった
「だ、大丈夫ですか?」
つい、心配してしまうほどかなり全身に傷があった
「ああ、なんとか大丈夫だ..........ところで君は誰だ?なんでこんなところにいたんだ?」
う、どう説明しよう
「ちょっとこのお城で迷ってしまって、それでこの謁見の間で待っていれば誰か来るかなと思いまして..........」
正直に話した
さあ、どうなる
すると女騎士はフッと笑い
「まあ、最初は誰だって迷うだろうよ、私も新人だった時に散々迷った」
あ、やっぱり迷うんだ
「本当だったら今すぐにでも案内してやりたんだが、今外に出るのは少々危ない」
この女騎士さんすごく怪我してるし、外で何があったんだ?
「あの、外で何があったんですか?」
「侵入者が入ってきたんだ、それがなかなかの数でね、私一人で15人くらい相手してたんだが流石に限界がきてね、それでここまで逃げてきたんだ」
よく見ると怪我には切り傷以外にも、おそらく魔法でやられたとも思われるやけどもありかなり痛々しかった
「もし回復魔法が使えるんだったら使ってくれないか?」
「すいません、俺魔法つかえないんです..............」
こういう時に魔法が欲しい
「応急処置ですが、とりあえず出血だけでも止めましょう」
俺は服の袖をビリビリとやぶいて、アニメとかで血を止めるときの包帯がわりに服を破いたやつを怪我に巻いて止血するやつをやった
「とりあえず、大きい怪我はこれで止血できるはずですからあまり動かないでください」
多分、これで止血できるはず
見様見真似だがこれであってるよね?
「ありがとう、私はこういうことをあまり知らないのでね」
「いえ、別に俺も見様見真似ですし、特にそういうことに詳しいわけではないので」
というか名前をまだ聞いてなかった
「そういえばまだあなたの名前はなんですか?」
「失礼、自己紹介がまだだった、私の名前はジルフィド・ソイレという、よろしく」
「俺の名前はーー」
名前を言おうとしたとき
バゴン!!
いきなりドアが吹き飛んでこっちに飛んできた
「うわ!」
するとソイレさんは目にも止まらぬ速さで剣を抜き
ヒュヒュヒュヒュヒュン
飛んできたドアをバラバラにしてしまった
「何者だ」
ソイレさんは冷たく呟く
するとドアを吹き飛ばした張本人は
「なんだよ、不意打ち失敗しちゃったじゃんか」
不満げに、しかし俺を見た途端ニヤリと笑いながらつぶやいた
誤字脱字があれば指摘していただければ幸いです
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