1節 始まりの林
これは8人の主人公がいますから最初は一人ずつの物語です
最初は基本的に何もできない木宮白露編です
「ここ、は............?」
俺の名前は木宮白露、高校一年生
高校入学祝いに幼なじみのみんなでどこかに行こうということになり、くじ引きでどこに行くか決め、選ばれたのが俺の趣味の登山、場所は高尾山
みんな最初は乗り気じゃなかったが行ってみると意外と楽しかったのか結構景色を見ながらゆっくり登り、見事登頂した
が、問題は帰り道、登頂してみんな浮かれていたのか降ってくる岩に誰も気づかなかった
頭に落ちくる瞬間に気付いたのだがもう時既に遅し
死んだと思っていたのだがどうやら違ったらしい
「見た感じ林っぽい感じかな、ここは天国か、それとも地獄か、わかんねえな」
天国だったらもうちょっと楽園っぽい感じだと思うし、地獄だったもっと地獄絵図の光景が広がってると思うし
「どっちでもないということは俺がまだ生きている説もあるが、だとしたらなんでこんなところにいるんだ?」
謎は深まるばかり
「てかあいつらはどこだ、もし一緒に落石で死んでたらあいつらもここにいるはずなんだが」
俺以外みんなちゃんと避けられたんだったらよかったけどそれはそれで俺が恥ずかしい
「とりあえず持ち物を確認するか、登山用のバックパックは持ってない、服は特に汚れはない、ポッケの中は............これだけか」
入っていたのは幼なじみにかっこつけるために買ったスタンガンだった
あとは財布ぐらい
中身は所持金2500円ちょっととポイントカードぐらい
「これでこの林で助けが来るまで生き抜けと、ハハ、ーー無理ゲーにもほどがあるだろ!!」
俺はあまりのショックで思いっきり財布を地面に叩きつけた
だが数少ない自分の持ち物だと思い出すと急いで拾った
「とりあえず、水と食料を探すか」
なるようになるしかないと割り切ると生きる上で大切なもの2つを探すことにした
〜※〜※〜※〜※〜※〜※〜
川のせせらぎが聞こえる
俺は音が聞こえる方に行ってみるとそこには綺麗に透き通った川があった
「とりあえず水は確保だな、町はとりあえず川を下っていけばあるとか聞いたことがあるし、とりあえず下ってみるか」
俺は川を下っていった
ーー1時間後
「全然町なんか見えん」
ずっと一時間ほど下ってるのに町の明かりすら見えない
つまりまだまだ先に街があるということだ
「最悪、道でも見つかればと思ったけど道すら見えん」
結構俺がいた場所はかなり上流だったらしい
「根気よく探してみるか」
そういってまた俺は歩き出した
ーー3時間後
「遠いな、町」
結構降りたと思うんだけどな
全然町も見えないし、道もない
俺は歩いてる途中で川の水を火で殺菌したやつを飲んだ
火はスタンガンで起こした
「ぷっはー!やっぱり久しぶりに飲む水はうまい!」
水で元気100倍になったとき
ガサ、ガササ
「ん?」
音のした方向に振り向くとそこには猪のような奴がいた
体長は3メートルあたりだろうか
これがでかい方なのか小さい方なのかはわからなかったが、かなりやばい状況ということはわかった
「落ち着け、落ち着け、こういうときは動かずにゆっくり相手がさってくれるのを待とう」
俺は直立不動で猪の方を見た
すると
「ウオーーーン!」
いきなり猪が襲いかかってきた
ドラ○エみたいな感じになったがそれしか言いようがない
「うお!」
俺は反射的にスタンガンを当てて感電してる間に逃げた
「ふははは!、タ○タンの250万ボルトなめんな!!」
「はあ、はあっ、ここまで来ればなんとかなるか........?」
俺はどれくらいの時間走り続けたか全然わからないほど走った
走り続けて足がもう爆笑している
あたりはもうとっくのとうに真っ暗になっている
「眠いしお腹が空いたし、ここらへんでなんか食べたいんだけどどれが食べられるかなんて知識は持ち合わせていない、もう少し歩けるし本当に歩けなくなるまで歩くか」
俺はそこら辺に落ちてた木片にスタンガンで火をつけて簡易たいまつを作った
少し歩いていると
「あれって馬車じゃねえの?」
少し先に馬車と思われる物の光が見える
「助かった〜とりあえず事情を説明して中に入れてもらおう」
俺は走って馬車に近づいた
だが
「.........なんでこんなに周りに人が倒れてんだ?、嫌な予感しかしないがもういくしかない」
俺は馬車の扉を思いっきり開けた
バン!!
するとそこにいたのは
半裸の16歳くらいの少女とそれを見て下品な笑みを浮かべているおじさんたちだった
「「「「へ?」」」」
全員でハモった
「あ、あなたは..........?」
半裸の少女が訪ねてくる
「え〜っと俺はちょっとこの林で迷っちゃってそれでちょっと助けて欲しくてここの馬車にきたんだけど.......どうやらお取り込み中のようですね!では失礼します!!」
すぐに馬車の扉を閉めてその場から逃げ出そうとした
が
「ちょっと待て、見られたからにはいかしちゃおけねえ」
大河ドラマの悪役みたいなセリフを吐いたのはおじさんの1人は俺の腕をガシッと掴んだ
俺はなんだか嫌な予感がしてスタンガンをおじさんに当てた
「ぐが!?」
すぐに感電して倒れた
他の2人も襲いかかってきたがスタンガンでダウンさせた
「なんとかなった..........」
俺はその安心感で一気に疲れが来たのか気を失った
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