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入学式の悲劇
チュン チュン チュン
心地よい気温、カーテン越しにも伝わる日差し。
小鳥のさえずりが朝を知らせてくれる。
二度寝するには最高の環境だ。
布団を整え、目覚ましを消し再び夢の世界へと意識をゆだねる。
「おにぃーーーーー」
「・・・・・・・・・・・・」
なにかがきこえた気がしたがきっと小鳥だろう。
きっと鳥だ。
再び意識を現実から切り離す・・・・・・・・・
「らいだぁぁぁぁ」
声がだんだんと近づいてくる。こわい!
ドタドタと床をふむ足音と共に響く声。
俺はまぶたを閉じ夢へと逃げようとする。
すると直前で足音が消え
「キィーック!!」
てなかった。
「ぐぅはァ」
そのライダーキックは俺の防具、ただの布団を吹き飛ばし腹へと突き刺さる。
その完璧さを評価しておれは我が最愛の妹にこう言い残した。
「100点」
そこで俺の意識は途絶えた。