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不思議なお話  作者: 梦現
19/19

○番目の子羊棺


ふー、ふー。


焦ったように息を吐く。


ああ、ここは何処だろう。俺は何だろう…


「おはようございます、○番目の子羊」


おはようございます、何て言ったか聞こえません


メーデーメーデー


「ここは棺の中ですよ」


「あなたはもう死んだんです。未練がましくも魂残しているけれど、死んだんですよ?死んでるんです。」


えーあーえーあー。解りません


わかりたくないなぁ


「わかってくれて嬉しいです。ではではおさらばしましょう。身体からおさらばしましょう。ね?」


ふー、ふー


ふー、ふー…


あ、ああそうか。


嘘だ嘘だ。

こいつは嘘つきだ。


死んでないじゃん、今死んだんじゃん


「そうでしたっけ?○番目」


名前で呼んでよ○番目


「あなたが呼んでよ○番目」


「「どうせならお前も一緒にどうだい」」




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