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我々は、我は、我は。
我々は、我は、我は。
何者にも囚われず、捕らわれずに、自由になりたかっただけなのだ。
俺は囚人だ。
囚人といえどなにも殺ってはいないがな。
犯したのは自由を求めただけ、それだけだ。
自由を求めた結果、捕まってしまった。
何故なのだろうか。
朝起きて、ご飯を食べて主人が俺から目を離した隙を突いて逃げ出しただけなのに。
首輪が取れずに捕まってしまった。
離してくれ!離してくれ!放してくれ!放してくれ!!
彼処には戻りたくない!!
そう叫んだはずなのに無視された。
また檻に繋がれた。
「逃げ出すと考えるが罪だ」
と、別の主人のペットは言った。
死んだ目をしていた。
俺は逃げたい
自由を得たい
周りの若いのは皆そう言っているよ。
俺たちは、俺は、俺は。
もう、諦めてしまおうか。
「 」
名前も棄てて
自由を求めず
これからの俺は、そう。
――ただのペットだ。