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神さま事情

「そもそも絶対的に人気のある可憐な神ってどのような存在なんですか?」

「む?そんな事もわからんとは嘆かわしい 情弱もよいところじゃの」


いちいち腹立つなこの神さまは

こちとら生前人間だったんだぞ、情報弱者以前の問題でしょうに、ぷんぷん


「申し訳ありません神さま、よろしければワタクシめに神についてお教えいただいてもかまいませんでしょうか?」

とはいえツッコミ続けたら永遠に終わらないな、さっさと相手に納得してもらおう

とりあえず、情報収集開始だな


「そうじゃの、ならば教示してしんぜよう

おっほん、神という存在はの大きく分けて4つに分類することが出来るのじゃ

一つは、自身で作り上げた世界を持っておる神

二つ目は、世界をもっておる神につき従い、その世界の中で働く神

三つ目は、世界をもっておる神につき従うも働かず、上位神のすねかじりをする無職のどうしようもない神

最後はその三つのどれにも属さぬ、自由と孤独を愛する流浪の神

この4つとなっておる」


4つめなのだが、ツッコミ待ちなのだろうか?

めちゃくちゃかっこよく言っているけど4っつめって、人間で言うところの住所不定無職ってことだよね?

この神さま、自分のこと無職神と一緒にするなって激おこしていたけど、無職神よりも寂しい存在じゃないか・・・まぁここもスルーしておこう

恥ずべき事を自慢げに言っちゃっている時点で変に刺激しない方が良いだろう

それにしても危ないところだったな、残念な神だと認識する前にこのセリフ聞いていたら、痺れて憧れてしまうところだったぞ


「おぬし・・・我が心を読める事を忘れてはおらんか?」

「ハハハ、流浪の神ワロスwwww」

そんな事ございませんよ、自由と孤独を愛する心、痺れて憧れます

一生ついて来ますよ!アニキ!!!


「ぐぬぅぅぅぅううううううううう、本音と建前が逆なんじゃぁぁぁ」


この後めちゃくちゃ憤怒なさっておられた


「それで、絶対的に人気のある可憐な神はどの分類なんですか?

まぁ1つ目だということはなんとなくわかりますけど」

「おぬしの開き直り具合に我、絶望しそうじゃ」


そういわれてしまっても仕方がないというかなんというか・・・

もうこの神さまに対して残念な神という認識が俺の中で出来上がってしまった瞬間にうまく敬えないんだよなぁ

形だけの敬いは出来るだろうが如何せん心の中筒抜けなんだし、開き直るしかないというかなんというか

どうしましょう神さま?


「それを我に問うか・・・まぁ良いじゃろ、多少のことは許そう

おぬしをこの座に招いたのは我であるしの」

おぉ何たる寛大なご処置、今ものすごく神さまっぽかった、俺の神さま敬いポイントがピロンッと加算された気がする


「・・・我もある程度おぬしに対して、突っ込む事をやめようと思う」

そっすねぇ~その方がお互いに幸せになれそうっス


「さて話を戻しましょうか神さま、絶対的に人気のある可憐な神(笑)になるという事は、世界を一つ構築するって事ですよね?今の住所不定無職な神さまに作る事なんてできるんですか?公園でダンボールハウスを作るのとは全然違うんですよ?」

「ふふ~ん、甘いのぉ人の子よ、普通の無職神であるのならば不可能ではあるが、自由と孤独を愛する流浪の神でありながら、アマテラス様に仕え、更に使命を全うした事のある我に抜かりなどないわい、世界を作り上げる条件は全て揃っておる」


おぉ、すんごい自信が身から溢れておられる

てか、この神さまアマテラス様に仕えていたのかよ

大企業に勤めていたどころの話じゃないな・・・凄い神に見えてきた

ただのホームレスじゃなかったんだな、この神


「うはははっマイナスに突入しておった、お主から我を敬う気持ちがビシビシ伝わってくるぞい、良いぞ良いぞ、もっと敬うがよいわ」


うあ、ひどい調子の乗りようだな、キャラ崩壊もいいところだ

というよりも、これがこの神さまの素なんだろうなぁ・・・


「作るならとっとと作ったらいいんじゃないですか?そしたら俺もお役御免ですし、とっとと転生させて新しい人生俺に下さいよ、あっ転生先はホームレスじじぃ神が創った世界じゃなくてアマテラス様の世界でヨロで~す、後なんか迷惑かけられた気がするんで、魅力値MAX希望でっス」

「おぬし、実はもう我と話したくないじゃろ、言葉尻に皮肉か嫌味を入れるのをやめんか」

「と言われましても、アドバイスするのにも何を言えばいいのか見当もつきませんもん」

いやほんと、なんで俺ここに呼ばれたんだ?

ダイスの神様に適当に選ばれたといわれたけど、それにしてもある程度の選ぶ基準があったんだろうし・・・いやこの神さまの事だ、まじで適当に選んでもらったんじゃないか?


「まったく、なっておらんのぉおぬし、転生するにしてもまず最初は生き返れるかどうかの確認からするもんじゃろ、生前に悔いは残っておらんのか?」

「残るも何も記憶が虫食い状態過ぎて、生前どんな人間だったのかもわからない状態なんですよ?それにどうせ無理だって話でしょ?異世界神様転生モノの基本じゃないですか」

「ほほっわかっておるではないか、ようやく記憶が戻りはじめておるらしいの」


え?まぢで?どゆこと?

てか俺さっき変な事口走ってないか?

神様転生ってなんだよ


「うむ、おぬしが先ほど考えていたこの場に呼ばれる選考基準がそれじゃ」

いや、どれよ


「つまり、新たなる世界を創世し続けておる神々の世界をのぞく事が出来る人の子が、この場に呼ばれる条件じゃったのじゃ」

え?それって


「神々が己の世界事象を提示し、信仰を得るために鎬を削り続ける神々の社交場

その名は『神様になろう』

そして我はその『なろう』にて上位ランカーとなり

多くの人の子から信仰を集めることが出来る

絶対的に人気のある可憐な神っとなることが目的なんじゃぁぁぁぁ」


ドヴァーーーンって効果音が神さまの背中から溢れ聞こえてきた

あっなんか集中線が見える神々しい


「さぁおぬしが閲覧してきた神々の世界知識を我に与えよ」


え?なにいってんのこの神

イミワカンナイ

説明詳しくぷりーず

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