本題開始?
「我は神である、八百万の神々の中の一柱・・・目標は絶対的に人気のある可憐な神になることである」
あっこの神さま仕切りなおしやがった
「とりあえず、話が飛び飛びになりすぎてますんで、詳しい話を適切かつ簡潔にして頂けるとありがたいです」
さっきから話が脱線しすぎてて進んでいるようで全然進んでない罠について
「そうじゃの、おぬしがすぐに暴走して脇道に話をもっていっておるからの」
このカリスマクソじじぃこっちに罪を擦り付けにきやがった、なんて奴だ
「我は人気者の絶対神になりたいんじゃ」
あっ無視ですかそうですか
って地味におかしな事言ってないかこの神さま
「人気者の絶対神ですか・・・というか、そもそも神に人気者とかそうじゃないって認識があるんですか?」
神は神だからこそ神である
全てのモノに神は宿りソコに貴賎などはない
「あたりまえじゃ、神だって信仰心を貯めずに何もしとらんと自然消滅してしまうわい」
人間だって何も食わんかったら餓死するじゃろ
そう呆れ顔で神さま事情を申されてしまったが、元人間には計り知れない事であって・・・
つか、神に関してちょっと今良い事言った風な気持ちになってたけど全否定されたよ
何が、貴賎などない(キリッ)だよ
むちゃくちゃ貧富の差ありまくりそうだよ神さま市場
けど納得できる部分もあるのか?
さっきアマテラス様に対して、俺は普通に知っていると言った
現在の俺の記憶は穴ぼこだらけのはず、そんな状態であるのに知っていた
認識出来ていたって事だ
それってそれだけの存在感あり、それが人気として認識できるって話か?
人気があるって事はそれだけ多くの人に知られ認められている証拠だしな
「うむ、そういったわけでの、人気がある神になって『うわっ・・・我の信仰心、低すぎ!!!』っと絶望したくないんじゃ」
そうのたまっているがこの神、そもそもさっき名前ないって言ってたよな
それってつまり信仰心低い以前にZEROなんじゃね?
無職なんじゃね?
「なんたる不敬な!我は今充電期間であって無職などではない」
うおっいきなり激おこになってもうた
けっこうなカリスマ溢れる風貌なのに、話していたら思いのほかポンコツだから
ついつい侮ってしまう
「ぐぬぬ、人選を誤ったのかもしれんの」
いや、人選っていってもあ~た、選んでないやん
めっちゃ適当やん
選んだとしても、ダイスの神さまが選んだようなもんやないか
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閑話休題
いかんいかん、また脱線してしまうところだった
「それで神さま、人気者の絶対神になるって言っても俺はどうすればいいんでしょ?」
そもそものところ何で俺がここにいるのかも説明してもらってない
ダイスの神さまに選ばれたとは聞いたが
「そうじゃの、新たな神として降臨するにあたって人の子の話も詳しく聞こうと思っての、殺して招いたってわけじゃ」
あっさり言ってるけど、そういや俺ってこの神さまに殺されてるんだよね
話をするだけで殺されるって、生前の俺の命軽いな
というか話をするだけなら、他に方法はなかったのか?
お告げとか、神の宣託とか
やっぱりこの神って邪神系列の何かなんじゃねぇの?
ファーストコンタクトで土下座していたけど、誠意とかまったくない感じだったし
「何を言うか、神が人の子を誤って殺してしまったら、とりあえず神の座に招いて土下座までが神さま転生の様式美じゃろ」
理不尽極まりないな
ん?なんか今変な単語がいくつかあったな?
「それよりもじゃ、我が絶対神としてブイブイ言わせるためにはどのようにするのが良いか進言せよ」
つか、こっちの疑問すっとばしてむちゃぶりしてきやがった、このじじぃ
話し方も崩れはじめてやしないか?
まぁこうも話が進まなければイライラもするか
「進言するにしても、神さまの過去経歴やスペック、それどころか神市場についてどういった仕事があるか全然わからない状態なのですが?」
それ以前に仕事と表現してしまったけど、神になる=就職するって事でいいのか?
そこらへんの事を詳しく確認せずに適当に返答して、相手が納得いく神になれなかった時にクレームどころか魂自体消滅させられる可能性があるんだよな俺
うわっそう考えたら肝が冷える感じだな
てか、何で殺された相手に対して人生相談してんだ俺?職業案内所行けよ
そういうところなら、わざわざ一人間の話を聞かなくても統計的なもんがあんだろ普通
「いや・・・この年になって、そんな所行くの敷居高いし」
うわ、駄目だこいつ、早くなんとかしないと
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って普通にあるんだ職案