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人生とは驚きの連続である

人生とは驚きと桃の木である

いや、違ったか?

そうそう、人生とは柿の木の連続である

ん?これも違う気がする

ならば、これだな


人生とは、柿の木と桃の木である

うむ、俺が今まで生きてきた中で、驚く事はそれ程なかった

故に、驚きとは連続して続かないはずだと思われる

桃栗三年柿八年、テ○ビ大阪ぁ~・・・いや、これもまた違う


人生は柿のように酸っぱい出来事が8割起こり

桃のように甘い出来事が3割起こるという含蓄ある言葉だろう

うむ、人生が10割ではなく11割あるのは他の生物に比べ、人間とは長寿という証拠でもあるのだろう

いやまてよ?柿も桃も場合によっては甘い物もあり、酸っぱい物もある

となると11割甘かったり、酸っぱかったりもする可能性もあるのか?

なんともはや、昔も今も人間は難しい言葉をたくさん作っていくものだ


そんな無駄とも現実逃避ともいえる思考の渦に埋もれていても現状は何も変わらない

そう

「うむ、そなたを殺してしまった、許せ」

めっさ神々しいお方が尊大な口調で土下座をしていた


うひゃ~~~こりゃたまらん

即座に目を逸らしながら土下座返しをする俺、

いや、だってめちゃくちゃ凄そうな人が俺みたいな小市民に土下座してるんだよ?

うん

ナニコレイミワカンナイ


「ぬ?意味がわからぬと申すか人の子よ、理解力に乏しいと見える」

いや、そのね?

俺が死んだとか、ココがどこかとか、なんでこんなトコロにいるのとか、あなた様のような神々しいお方がなんで土下座しているのとか、お互いなんで土下座しているのとか、

あっ駄目だ色々糞尿垂れ流してしまいそうなほど頭働かない

もうね?

イミワカンナイ(スィートボイス


「ふむ、イミワカンナイ・・・か、なるほど、これが天丼というお笑い芸か?なかなか造詣が深いと見える」

いや、それは違うと思う所存

色々考える時間がほしいです(切実)

現実逃避に近い感じで己の人生観からくる適当な思いを、頭がよい人間風に見せるべく小難しく思考していたが、そろそろ正常に運転していきたい小物臭する我が身の醜さ

だが正常思考など無理!無駄!ムラムラします

って違う違う


いかんぞ、脱線しまくるな我が脳ミソよ、コスト削減の発見と改善している場合ではない

それよりも現状の把握と進行の改善を行わなければ、色々と見捨てられる

だが、どうにも思考が定まらない

その原因だが、どうしたものか

目の前にいるお方の所為にはしたくないが、こうまで荘厳で霊験あらたかな雰囲気を、人間の成人男性程度の大きさで醸し出す神秘的な風貌のお方がDO☆ZE☆ZAをし続けているのだ


ちらっと神秘的で尊い土下座を見た瞬間に目を逸らし、土下座をしながら現実逃避をする俺を誰が攻められようか、いやできない

しつこいぐらい何度も言うようで申し訳ないのだが、神々しすぎるのである、一瞬とはいえ視界いれただけで、目の前の尊き方の後方より発せられているであろう神秘の輝き

後光と思わしきものを認識し肌に触れた瞬間全ての罪を吐き出し純真で無垢なる魂に導かれそうになった


いや違うな、なっているが正しい、現在進行形で土下座を行う己が背にそれっぽい感じの暖かさが降臨なさっておられる

その暖かさ、まさに母に抱かれた時の如しであるバブゥ

あぁ^~心が昇天するんじゃぁ^~


「む?なにやら会話が成立しない原因は、我の存在感にあるようだな、どれ」

その台詞と共に、なにやら今まで感じていた感覚が薄れていく


はて?俺は今まで何をしていたんだ?

てかなぜ土下座中?

あぁ~そうか、なにやら視界に入れた瞬間心が全て洗われそうになるほどの存在にあった故の行動だったな

相手の存在感が先ほどまでより希薄になってきた所為か思考が回り始めたのは良い

だが正確に思考出来てきた故に今からの行動をどうすれば良いか更にわからない


どう考えても自分よりも圧倒的上位存在が目の前にいる

少しでも相手に不逞働いたらヤヴァイんじゃね?

あっ駄目だ、心が萎縮していくのがわかる

この感覚はまずい

SAN値直葬する

俺の正気度ガガガガガガ


「ほれ、落ち着かぬか、とりあえず面をあげよ」

「ははぁ~」

お殿様の用な許しを得ることが出来たので、条件反射で時代劇的なノリで頭を上げ、目の前の存在を再確認する

「ふむ、ようやっと会話が成立したの」

そこには、縁側でお茶を啜っているような頭の剥げた老人がいた

あれ?神々しいお方はどこいった?




これが俺と神との長い対談になるファーストコンタクトであった。


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