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雰囲気だけで生き残れ  作者: 雰囲気
23/72

二十話

「………セント様」


「うぇ!?な、なんでしょう?(いきなり暗い声で話しかけんでくれ………ビビる)」


「…………ようこそ、魔法学園へ」


(いきなりだなオイ)


「…………セント様?」


「あ、あぁいえ。すいません、長旅だったもので……少し疲れてしまいました」


「………それも仕方ないでしょう……お疲れ様でした………ようこそ……魔法学園へ……」


(2回目だなオイ)








闇魔法襲撃(魔法学園の試練)から2日たった昼ーーセントは無事、魔法学園へ到着していた。



「お、大きいですね………」


思わずそう呟いてしまう。だが正確にはーー高い、だった。


(なんだこれ………馬鹿高い塔が何本も密集して建っている、東京のビル群みたいだ……いや、ビルって感じではないからな………言うなれば……柱の森か)


そう、魔法学園は巨大な塔が密集して建てられていた。

塔の一つ一つに様々な施設が作られていて、塔から塔へ移動するための橋もかけられていた。


(もっとこう……ホ〇ワーツみたいなの想像してたぜ………)


アウト。


「……………セント君、改めて、ここまでの移動……お疲れ様でした……施設案内は明後日から始まりますので………」


「明後日……ね、了解しました。(様付けも終わり……ここからが本番か……それに明日は恐らく、いや確実にーーー実力測定試合だろうな。いつまで黙っとくつもりだ?)」


「………なにか質問はありますか?」


「はい、他の新入生はもう到着しているのですか?」


「………今日の夜には全員が到着している予定です」


「なるほど、明日は何時から始まるんですか?」


「…………………………もう隠しても意味はなさそうですね、クラス分けは12時からとなっています……」


「………了解しました」


「……ほかに何か………?」


「いえ、特にありません」


「………そうですか、ではお部屋に案内します……今日はゆっくり……お休みください……他の新入生達との顔合わせも明日となります…」


「解りました(もっとハキハキ喋れェ!)」


前世のお前はもっと酷かったけどな。







さぁ、この見栄張りな臆病者、更に魔力超少量のセント・ユーラス。

英雄と謳われる者達の子供との戦いーー。

セントにとっての最初の大きな試練が、ついに幕を上げようとしていた。






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