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短編・詩 全般

大人ってやつ

作者: 些稚 絃羽

早く大人になりたい。

そう思っていたのに

仲間入りした大人ってやつは

何だか大したことなくて。

煩い事が増えただけだった。



二十歳になったら

劇的に変わるんだと思っていた。

子供の頃に憧れたお姉さん達のように

格好良い人になれるんだって思っていた。

それなのに何も変わらない。

学生の頃のままで時間だけが過ぎて。



友達は言うんだ

あなたは大人だねって。

でも少し考え方が違うだけ。

まだ手を伸ばしても意味がないところで

もがいている気がするよ。



憧れていたあの頃より体は大きくなったし

知っている事も増えたけれど。

平行線のままのような

そんな気がするんだ。



今よりもっと先のところに

なりたかった大人ってやつになれるドアが

あるんじゃないかって探してる。

私は今も

大人になりたい。

詩、と言いつつただのぼやきになってしまった…。

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