プロローグ
───いつからだろうか
家で悶々とゲームをするようになったのは。
高校二年の真田浩介は自宅の自室でゲームをしていた。
よくあるファンタジー系のゲームだ。
季節は夏。世間は夏休みの真っ只中だ。
部活動をしていない浩介は学校に行かなくてもよいためこうして毎日自室でゲームをしていた。
そんなある日ふと頭の中に声が響く
───ゲームが好きならゲームの世界に行ってみないか?
すると頭の中にYES or NO という単語が浮かぶ。
突然の出来事過ぎて頭が回らなかったが少し興味をそそる言葉だったので試してみる気持ちでYESを選んでみた。
すると突然目の前が真っ白になり、十秒ほど何もない空間に身体がすとっと足から地面に着いた。
そして目を開けるとそこは今まで自分がいた自室とはまったく別の空間だった。
思考がついていかないにもかかわらず目は辺りを見回していた。
視界移るもの一つ一つが金色だったり赤だったりとに装飾されていた。まるでテレビやアニメでみる城の中のようだ。
ぐるぐる見回していくと正面に少年と思える影が立っている。
たまにいる少年か少女かわからないその顔立ちの少年は浩介は自分が状況が全くわからない、といった表情を見せるとにっこりと笑いながらいった。
「ようこそ。グリンダムへ。君たちを歓迎するよ」
ますます状況がわからなくなった。まずグリンダムとかいう謎の単語は置いといて君たちということは自分のほかにも人がいるということだ。
あわてて見回すと後ろのほうに二人の人がいた。男と女だ。
男のほうは髪をつんつんと上に逆立てている。歳は大して自分と変わらないと思うが制服のしたからはがっしりとした筋肉がその身体を強調している。一方女のほうはというと背が低く小柄で華奢といった表現がぴったりな身体だ。髪は黒のセミロングでその黒髪が白い肌をいっそう強くしている。こちらも制服だ。そんお大きな瞳からも自分と同様の困惑の色が見て取れる。おそらくこの二人も自分と同じ境遇なのだろう。
そんなことを考えているとまた少年の口が開いた。
「同様するのはわかりますが落ち着いてください。この世界は君たちが望んでやって来た世界なのだから」
少年は有無を言わさずに言葉を続ける。
「さっきも言いましたがこの世界の名はグリンダム。そして君たちにはこの世界の魔王を倒してもらいたいと思います」
スケールがでかすぎて唖然としていると男が声を張り上げた。
「そんなこと言われたってわかんねぇよ!魔王って、ここはゲームかよ!?」
「それは君たちが知っているでしょう?君たちはゲームの世界に着たいといってきたのだから」
少年が淡々と言葉を述べていく中、次は女が声を発した。
「じゃあ、家には・・・向こうの世界には戻れるんですか?」
声は震えていてはかないものだったが少年はまたも淡々と答えていく。
「とりあえず君たちが魔王を倒すまでは戻れません。それにここは今君たちにとって現実です。もちろんここで死ねば現実には戻れません」
「っ!?」
全員が息を呑んだ。
馬鹿げている。ゲームで死なずに魔王を倒すなんてほとんど不可能だ。
「そういえば自己紹介が遅れました。僕はミルチ、今日から君たちの案内役をやらせてもらうよ。何か質問があるなら受け付けるよ」
・・・・・・・無言の間が場を支配する。
そのあと誰も言葉を発さずミルチが話を閉めていく。
やつが何を話していたかはあまり覚えていない。食事、寝る場所、そのほかも色々なことを喋っていた気がする。
そしてようやく理解する。
ここは現実で、真実の世界なのだと。
あまり小説を書くのに慣れていないので変な文章になっています。
すみません。
チート勇者にしようかと思いましたが物語の設定上難しかったので出来ませんでしたがつよつよな勇者にはしていきたいと思っています。
これからよろしくお願いします。