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転
次の日、一羽のタカが孔雀の所にやってきて言いました。
『おい、孔雀。ウグイスとフクロウの話を聞いたぞ。俺様にもその美しい羽を一枚よこせ!』
孔雀は答えます。
『お分けするのは構いませんけど、タカさん。貴方は私に何かしてくれますか?』
タカは答えます。
『それなら俺様はどんなに腹が減っていても、お前だけは襲わないでおいてやる!』
孔雀は少し考えてから答えます。
『そうですか。わかりました。それなら羽を差し上げます。どうぞ私の羽をもらってください』
そこで孔雀はタカに綺麗な羽を一枚やり、タカは誇らしげ羽をくわえて飛び去っていきました。