表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
23/25

第二十三話 広がる波紋


コリーンは私室に飛び込んで、ベッドにしがみつくなり大声を上げて泣きはじめた。

今までこらえていたものが一気にあふれ出すように、コリーンの涙は止まらなかった。


罪悪、屈辱、無責任、孤独、虚無………


さまざまな言葉が交差する中、コリーンはただ後悔するばかりであった。


ナターリアの苦しみも、エレーナの苦しみも、自分の苦しみも……

結局は自分自身でつくりあげていたのかもしれない。仕方ない、仕方ないと繰り返して自分の感情を押し殺して皇女たちの苦しみも知らぬまま、さまざまな国に嫁がせて…。恋をしていた妹たちもいただろうに……。


一体、私は何をしていたんだろう。


そう思うとやはり胸がしめつけられて、涙があふれてくるだけだった。


「レクシアス…私、どうすればいいの?」


祈りの言葉のように呟いた声は、泣き声の中に消えていった。


消えていく、うすれていく…あなたの面影…


「レク…シ…アス!!!」


「結局母と同じになってしまった」コリーンは叫んだ。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ