ワンコ系男子に一目惚れされて溺愛されてます(美希と遼のその後)
「樋口さん、これから飲みにいかない?」
店長から飲み会の誘いが来る。あたしは家に残してきたモノを思い浮かべながら、口を開いた。
「すみません。用事があるので……」
そういうと店長はニヤリと笑う。時々見る、店長の悪い顔だ。
「なに〜? 彼氏にでも止められた?」
「彼氏なんていませんよ」
一人の人間を飼っているけどね。
あいつ、今頃なにしてるんだろう。夕飯の材料が入った袋をぶら下げながら、思った。だいたいあいつは動画かスマートフォンを見るかだから、暇してるかもしれない。外にも出ないインドアだから。その分、お金はかからなくていいけど。あまり待たすと機嫌を損ねるから、早足で帰った。
「ただいま」
鍵を回して扉を開けると、ベッドで横になっている姿が目に入る。その背中に一声かける。
「おかえり」
遼はだるそうにあたしを一瞥すると、すぐスマートフォンに向き直った。寝癖がついたまま部屋着でだらけている。
なぜ、遼があたしの部屋にいるかと疑問に思う人もいると思う。それは、ヤツが沙彩にフラれて落ち込んでいるからだ。セフレにはならないと言ったけど、放っておけなかった。それだけだ。
もちろん、あたしと遼はすでに一線を越えている。そこには愛はない。ただの慰めだ。
一緒に住み、やっていることは恋人と同じことなのにあたしたちは恋人ではない。セフレのような曖昧な関係だった。
だけど、遼のことは誰よりも分かっているつもりだ。遼が沙彩にセフレになろうと言ったのは、まだ沙彩と繋がっていたかったからだったってこと。嘘言ってまで沙彩を傷つけたのは自分のダメージを最小限にしたかったからってこと。そして、沙彩のことがまだ好きだってことも。あたしには分かっている。
沙彩の代わりにされたって構わない。それで遼の気が済むなら。だって、そういう扱いには慣れているから。遼だけではない。今までの男もそうだった。
最中に違う女の名前を呼ばれることもあった。散々抱いて、飽きたら捨てられることも度々。
それでも、今日も抱かれる。
「あっ……あっ……あん…っ…!」
その快楽の波を全身で感じながら。
このことは沙彩にも言っていない。沙彩に言ったら心配するだけだから。あたしの事情なんて知らせる価値もない。
知らせたところで、なにかが変わるわけでもないし。あたしはこのままでいいと思ってるから。
だけど、ふと思う時がある。この人はいつまであたしを抱いてくれるのだろうと。
事が終わり、背中を向けて寝られた時、その思いに苛まれる。
ーーー…
今日は近くのショッピングモールに来ていた。ペットも入場可のため、一匹連れて行く。大荷物になりそうなので、運んでもらうためだ。
「このショッピングモールは沙彩の取り合いをあいつとした思い出が……」
過去の出来事に悶々としていたし、あたしの買い物に付き合うことに面倒な顔をしていたが、ついてきた。家賃も食費も光熱費もあたしもちだから、これくらいしてくれてもいいと思う。
こうしてあたしといても、思い出すのは沙彩のことなんだろうな。あたしがどんなに体を繋げても、叶わない幻。戻らない時。
何度も経験したから分かる。その気持ちが。行き場のない思いになす術がないんだよね。
カートを引きながら、項垂れる遼を見守る。あたしは側にいることしかできない。慰めの言葉なんて、なにも響かないから。
足りない物を埋めて行くようにカートを満たしていくと、見覚えのある姿が目に映った。思い出す、シトラスの香り。昔の傷の一部が疼く。
「ムツキ……?」
あたしの声はムツキに届くことなく、消えてなくなった。あたしの存在を知らないムツキは、手を繋いだ女性と楽しそうにペアグッズを眺めながら談笑していた。
「ムツキって?」
遼があたしの顔を覗き込みながら聞いた。あたしは胸をズキズキと痛めながら、言葉を吐き出した。
「昔、ちょっとね」
「あー…」
遼はそれだけだった。でも、それだけで察したみたいだ。
ムツキは、数年前にセフレ関係にあった人だ。だんだんと会う回数が減り、自然消滅した人。
「あ、行っちゃうぞ? いいのか?」
「冷静になってみれば、話す事ないしね」
「……。いいこと考えた」
「は?」
遼の言う作戦というのは、あたしたちが恋人に扮してムツキの前に現れるというものだった。なんでそんなことを、と思ったけど「樋口の心の健康のためだ」とだけ言われた。
「いいよ、別に」
「いいから!」
カートは壁の端っこに寄せ、恋人繋ぎしてからムツキの行手を阻むように登場する。あたしはどんな反応されるのかと、ドキドキしていた。
視線が気になる。ムツキの方を見て、表情を確認したい。
「“美希”! これいいんじゃね?」
遼が必死に演技してくれているけど、頭に入ってこない。焦りか不安か分からないけど、じんわりと汗をかいてきた。
「……リュウヤ? どうかした?」
ムツキの隣にいる女性がムツキに問いかける。
「……。いや、そろそろいこっか」
「うん」
だけど、ムツキはあたしの存在を無視した。なかったことにした。
ショックだった。まだ少し残っていた傷を抉られた気分だった。
ムツキたちがいなくなってから、手は解かれた。遼がなんとも言えない顔で見てくる。何度か口を開けては閉めていて、言葉を選んでいるようだった。
「ありがとう」
「や……役に立たなかったけどな」
「いいの。本当に、もう」
ムツキと出会ってからの日々は偽りだったということか。かけてくれた言葉も、受け止めてくれた想いも、温もりも。全ては、一時的な欲のためだったのかな。
「今日はラベンダーでも焚くか」
「いいね」
部屋の香りの話をしながら、残りの買い物を済ませた。
「あっ……んん……ふぅ」
今日は一段と激しかった。ムツキのことを忘れさせてくれようとしてくれているのかもなんて都合のいいことを考える。
「くっ……ほら、もっと感じろよ」
「んぁ…、あ……あん!」
何度も、何度も果てた。
ーーー…
「樋口さん。店長から聞きましたよ。彼氏いないんだそうですね」
職場の後輩くんからそう言われたのは、お昼休みの時だった。すでに買ってあった昼食をテーブルに広げていた時だ。
あの店長の野郎。勝手に他の人に喋りやがったな。喋ることを止めてなかったあたしも悪いかもしれないけど、店長への信頼度は下がった。
「そうだけど……それがなにか?」
強気で言い返すと、松山くんはビクっと体を揺らした。
「いえ……! そんなに綺麗なのに彼氏いないんだなぁと思っただけです」
「褒めていただき、ありがとう」
サラダの蓋を開けて、ドレッシングをかける。割り箸を手に持ち、キャベツを挟む。
「それでなんですが!」
「うん?」
ムシャムシャと野菜を摂取しながら、後輩からの続きの言葉を待つ。この空間にあたしの噛み砕く音だけが響いていた。
「今、気になる人はいないんですか!?」
よく咀嚼し、飲み込む。そして、考えた。
「いないかな」
「なんでですか!?」
「なんでって言われても、いないものはいないよ」
一瞬だけ浮かんだ遼の顔は打ち消した。情が移ったかな。沙彩に情が移ったんじゃないのかと問うたこともあったけど、人の事言えたもんじゃないな。
松山くんは少しだけ考え込んでから、なにかを決意したようにあたしに目を向けた。
「じゃあ…………」
「なに?」
「どんな人が理想ですか?」
コーンを一つひとつ口に含みながら答えを探す。急にそんなこと言われてもなぁとか、ズカズカと踏み入ってくるなぁとか感じながらも、会話を続けた。
「理想ね……」
「はい!」
「必要としてくれる人かな」
「必要……」
「そう言った意味では、仕事が恋人でもあるかな。仕事はあたしを必要としてくれるし」
「樋口さんを必要な人はたくさんいると思います!」
「そう?」
「そうです!」
必要としてくれ“た”人はたくさんいた。でも、今はほとんどいない。離れていってしまったから。
「俺もその一人です!」
慰めてくれているんだろうか。気をつかわせているのだろうか。別に離れていってしまったことは仕方のないことだからなんとも思っていない。でも、その思い出さえも意味がないものなら悲しいことだ。
「松山くんは?」
「え……?」
「いるの? 恋人とか気になる人とか理想の人とか」
松山くんは頬を掻きながら、目線を外した。
「います! 気になる人が」
「へ〜…どんな人なの?」
「すごく美人なんですけど、飾ってないというか芯のあるカッコいい人でもあるんです」
「すごい人だ、そりゃあ」
ブラックコーヒーを啜りながら、もじもじしている松山くんを見る。普段キビキビしている松山くんがこんなにへなへなしているなんて、相手に相当惚れてるんだなと思った。
松山くんも格好いい分類だろうし、仕事も一人前にこなせてるし、長所である積極性で攻めれば相手だってグラリとくるだろう。
「その人も彼氏いない情報を得たので、隙をうかがってます」
「応援してるよ」
「はい! ありがとうございます」
おにぎりに手を出したあたしに松山くんは人懐っこく話を続ける。店舗であった嬉しかったことからノルマのこと、クレーム案件まで表情豊かに語る。あたしは相槌を打ちながら、目の前の食べ物を平らげていった。
仕事が終わり、他の同僚や松山くんと駅まで向かおうとしていたが、雨が降ってきた。バッグを新しくした時に折りたたみ傘を入れ忘れたことに気づくのはその後のことだった。
「ごめん……先行ってて」
「俺の傘に入りますか?」
と、松山くん。
「うちの最寄りから少し歩くんだよね。だから傘ないと濡れちゃうし」
「じゃあ、俺の傘使ってください! 俺、濡れちゃいけないものないですし」
「そんなの悪いよ。大丈夫、策があるんだ」
心配する松山くんの背中を押して「じゃあね、また明日」と送り出すと渋々駅へ向かい出した。その背中を見送りつつ、ペットを召喚するためにスマートフォンを取り出した。
迎えにきてもらうように頼むと、数十分後、駆け足で来てくれた。ちゃんともう一本の傘を持って。
「助かった。ありがとう」
「今日の夕飯、ハンバーグな」
「分かった分かった」
遼と並んで駅まで進む。同じ歩幅で、一定の距離感で。沙彩があの犬と遼との間で揺れていた理由が分かった気がする。遼とのこの空間は居心地がいいし、なんだかんだで呼び出したらすぐ来てくれるフットワークの軽さもいい。
これなら、雨も悪くない。
「樋口さん!」
改札前のエスカレーターに乗っていた時、改札の方からあたしの名前を呼ぶ声がした。ただでさえ賑わっているところなのに、届く声量。この声は松山くんだ。
松山くんはあたしたちに駆け寄ると遼を注視した。
「樋口さん……この人は?」
「ああ、傘を持ってきてくれたの。松山くんはどうしてまだここに?」
「樋口さんのことが心配で待ってたんです」
「そうだったんだ……ありがとう。けど、大丈夫だよ」
「その男性とはどういった関係なんですか?」
「えーと……」
「どうなんですか?」
松山くんに説明する義務はないと思ったけど、じりじり迫ってくるような圧迫感にその言葉が出ず。見かねた遼が口を挟んだ。
「どうも、遼と言います。樋口がお世話になっております」
「どうも……樋口さんの後輩の松山です」
「俺らの関係はご覧の通りです」
「「なっ!?」」
なんでこういう時に嘘つかないかなぁ!? あたしたち付き合ってないのに。
「本当ですか、樋口さん!!」
「違うよ! 全く、こいつは!」
「あれ、付き合ってるんじゃなかったっけ?」
「付き合ってねーよ」
「……よかったぁ。付き合ってないんですね」
松山くんはホッとしたような顔をみせる。嘘ついていたと思われたのかな。
「でも、俺、樋口のこと好きだよ」
「「!?!?」」
「割と優しいところとか面倒見いいところとかエロい顔してる時とか」
「えろ……?」
「いい加減にしろよ? 遼」
こいつ、遊んでやがるな。あたしと松山くんの反応を見て、楽しんでやがる。
「松山くん! とにかく、こいつとはなにもないから」
「なにもない人が傘を届けにわざわざ来ますか?」
「……」
「だから言ってんじゃん。樋口のことが好きだからって」
「好きな人のために傘を届けに来たんですか?」
「そうだ」
「そんなの俺だって……」
松山くんは口籠ると、黙った。話は遼の片思いということで終着するところだった。
「樋口さん」
「はい」
「俺も好きです! 樋口さんのこと!!」
思わぬ言葉に呆気にとられる。しかも、大声で、堂々と。周りの人が冷やかしの目や迷惑そうな目を向けてくる。
「じゃあ、どっちが樋口をゲットできるか勝負だな」
「望むところです! 樋口さんを好きなことは誰にも負けません」
「俺も樋口の弱点は分かってるから」
両者の睨み合いが続いたが、あたしが二人の間に割り入って今日は解散となった。
帰ってから遼を問い詰めても「事実を言っただけだよ」しか言わず、さらには有言実行してあたしの弱いところを攻めてきやがった。
「樋口は首筋や脇、内腿を舐められると感じやすいよな」
そう言いつつ、ざらざらした舌を滑らせる。ビクッとしたりのけ反ってしまったりするあたしを抑え込み、いじめ倒した。最終的には耳元で「あそこの奥をグリグリされるのが好きなんだろ?」と囁きながら、じわじわグリグリと突かれた。
「やぁ……!」
「やなのか? その割には締め付けすごいけど。やめる?」
「あっ……やめ、ないで……んぅ」
「好き?」
「っ……好き」
「俺のことは?」
「んん……す、きぃ……はぁん!」
頭が真っ白になって、体に電流が走る中、遼は確かめるように何度も聞いた。それがなぜだかは考える余裕はなかった。
もしかしたら、お互い気持ちよくなるためだったり、空いた穴を埋めるためだったのかもしれない。
ーーー…
遼に会った後から、松山くんは隠さずにアピールをしてきた。配送業者から重い荷物が届けばあたしの代わりに受け取ってくれたり、金額確認のためにレジに何度も来てくれたり、クレームになりそうになった時には素早く入れ替わってくれた。
公私混同だなぁと思ったけど、嬉しかったのも事実なので素直にお礼を言った。そしたら、勤務中にも関わらず「好きです」と隙あらば好きすき攻撃。それを聞いていた店長に怒られていた。
あたしは松山くんに答えを出さなきゃいけないなと思った。こんなに猛アピールしてくれているのに答えないなんて失礼だからだ。
仕事が終わった後に告げようと、遅番の松山くんを待つことにした。待っている間、バックヤードにいる店長と二人きりになる時間があった。
「ったく、あいつは仕事をナメてるのかね?」
「すみません……」
「で、どうするの? 松山さんを彼氏にするの?」
「あー…と」
本人に言う前に店長に言うのもなぁと思ったけど、ここで渋るのも違うかと思い、口を開く。
「断るつもりです」
その瞬間、店の方で大きな音がした。店長がバックヤードと店を隔てるドアを開けると、帳票を入れるファイルが乱雑に散らばっていた。おそらく、ファイルを落としたのであろう。そして、それは最悪なことに松山くんだった。
「あ……すみません」
ファイルを拾う松山くん。心なしか声に元気がなく震えている気がした。
あたしは思った。聞かれたのかもしれない、と。
「店長、ありがとうございます。後は俺がやるんで」
平静を装い、バックヤードにファイルを置きにくる松山くん。ファイルを抱える指も震えていた。
「あの……」
「樋口さん」
「はい」
「俺、諦めませんから」
それだけ言うと、仕事に戻っていった。
「かなり惚れ込んでるみたいだね」
店長が苦笑いしながら、閉まる扉を眺めていた。
仕事から帰り、お風呂に入り、夕飯を食べた後、松山くんからメッセージが届いていた。あたしはソファーに座りながらそれを読む。
「今週末にどこか行きませんか!? 樋口さんの行きたいところに行きましょう!! 是非よろしくお願いします」
あたしは返信に困った。伝え方を気をつけねばと。一度傷ついた松山くんを再び傷つけることなく断るいい方法はないかと思った。
「相手、誰?」
遼がスマートフォンを見ているあたしに問いかけながら、スマートにあたしの膝上に頭を滑り込ませた。膝枕したがるなんてどういう心境なんだろうか。
「どうした? 甘えたいの?」
「別に。で、誰?」
「……松山くん」
「なんだって?」
「遊びの誘い」
「行くの?」
「行かないよ。告白も断ったし」
「断られたのに誘ってくんのか。しつこいな」
そう言って遼はそのままあたしに抱きつく。あたしの下腹部に遼の顔が埋まる。
「なに? どうかした?」
「なー、樋口」
「なによ」
「俺たち、付き合わねぇ?」
「……え?」
「ずっとここに入り浸ってから考えてた」
「……」
「俺には樋口が必要なんだよ」
「……」
それはどう考えても嘘には聞こえなくて。あたしの胸をきゅっと締め付ける言葉だった。
「あいつに渡したくねぇ。俺だけの樋口でいてほしい」
あたしは勘違いしてたのかもしれない。ムツキと出会った後の情事が激しかったのは、もしかしたら遼の嫉妬なのかもしれない。松山くんに会った後の弱点責めは、自分の必要性を訴えていたのかもしれない。何度も自分を好きか聞いてきたのは、あたしに好きになって欲しかったからかもしれない。
全てが、繋がる。
遼は仰向けに戻ると、あたしのスマートフォンを持つ手にキスを落とした。あたしは手に力が入らなくなって、スマートフォンから手を離してしまう。
「なー、樋口」
「……なに?」
「好き」
「……」
「じーさんばーさんになるまで一緒にいよう。もう、お前のいない生活は考えられないんだ」
「……遼」
遼はソファーの上であたしと向き合うとそのまま抱きしめた。温かくて、優しくて、でも力強くて。目の前が涙で滲むほど、想いを感じた。
「答えは?」
「はい」
「マジ? はぁ、よかった」
なぜかあたしは迷わずに返事をしていた。そして、今この瞬間が幸せでならなかった。
遼の茶髪の短髪に手を置き、ぎゅっと密着度をあげる。お互いの心臓が聞こえるほどに。心臓はドクドクと高鳴っていた。
「美希」
あたしは名前呼びにキュンとしてしまった。ビクンと体が震える。
「美希」
今度は耳元で言われて、顔から火をふいた。なんだこの甘々タイム。
「今日は寝かさないから」
「やられっぱなしは癪だし、あたしもやり返すから」
お互いの顔を見つめ、徐々に角度をつけて唇に触れる。軽いキスから啄むキスに変わり、そして深いキスへ。
吐息がまざり合う。息が上がり、苦しくなるけど気持ちよくて止まらない。
ちゅ……くちゅ……とした音が部屋に響く。時々口から漏れる甘い声。
「ぁ……ん……ふぅ」
二人の熱い夜は、これからだ。
おわり