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6/21

開始(執筆開始)

 まず、書く内容としては自分の国の近代史で良いだろうとなった。

 自分の頭の中に残っているのを書きだして忘れない様にしたいのもある。

 

 しかし、他所の国の詳細な歴史など、習ってもいないのでわかるはずもない。

 それに、この世界では元の世界の資料等手に入るはずもない。

 当然インターネットなんてない。

 「電気? 何ですかそれ?」と言う感じだ。


 この出版商会の責任者は編集長と呼んでいないようだ。

 そう呼んでよいかと確認して呼ばせてもらうことにした。

 編集長によると、ただの歴史の記録ではなく、主に軍事・政治について書いて欲しいと依頼された。

 やはり、出したからには売りたいので、買ってくれる層向けにとなると軍事・政治・経済となる。

 ただ、経済については僕は心もとない。

 政治も自信がない。

 なので、軍事マニアの人達ほど詳しくはないが、関心のあった軍事関連での歴史書にしようとなった。


「まず枇々木(ヒビキ)様。あなたの国で最も大きな出来事は何がありましたか?」

「そうですねぇ。大きな戦争をしましたね。第二次大戦と習いました」

 その話をすると、編集長は目を輝かせて尋ねてきた。

「ほほう。それで枇々木(ヒビキ)様の国は、どうなったので?」

「あ、負けました」

「そうですか。それは残念な。で、何が起きていましたか? 使われた兵器で、これはという物は?」

 歴史書なのに、やけに兵器関係をきいてくるなと感じながらも、とある兵器の事について話をした。

「そうですね。原子爆弾というのがありました」

「ほう。それを詳しく」

 編集長は、体をずいっと近づかせて尋ねてきた。


(ちょっと、顔、近いな? それにウランとかプルトニウムとか言っても、この世界にあるのかわからないから説明できないぞ)

「えーと。核分裂というのを起こさせると巨大な爆発をするのです。それには中性子を無理やりぶつけて起こさせるらしいのです」

「らしいとは?」

 編集長は、さらに尋ねてきた。

「すいません。うろ覚えなので」

「あ、申し訳ありません。つい癖で。続けてください」


 その後、原子爆弾について、うろ覚えの知識で、こちらの世界の人にも分かるように説明した。

「なるほど、その部分のエピソードは書いてください。お願いします。で、他には?」


 こうして、毒ガス、ウィルス・細菌兵器、航空機による都市や軍事基地への爆弾を使った攻撃等説明し、その辺りの歴史をまとめて行くことになった。


「ありがとうございます。出来上がったら、直ぐにお持ちください。あ、小説の形式で無くて大丈夫です。資料的な感じでまとめてもらっても大丈夫ですよ」

「え? そんなんで良いんですか? 物語風にしなくても?」

「ええ、ですから読まれる方々が、物語を期待されるような方ではないのでしょうがないのですよ」

「そうですか」

 僕は、かなりがっかりした。

 しかし、とりあえず本を書くことで食べていける。

 この世界では小説という物が無いようだ。

 ならば、最初に書いて、それが当たれば、かなり経済的に良くなるはずだ。

 今は我慢しよう。


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