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スタートとしたのは

「どうして前川総一郎にしてまでいるかが問題だな。増岡に近い存在なら名前を変えてまでいる理由になるからな。」

「轟さんにデータを送ったら今回のこともあるから時間がかかるってありますね。」

「しょうがないよな。今回ばかりは・・・。」

龍哉はそういってサンズの資料を見始めた。北見からの依頼をしている内容が変わったこともあるのだ。それでも依頼者として隠すべきこともあるのだろうが・・・。北見が一度容疑者として浮上したこともあってか、此処に現れることは少ないのだ。

「北見さんも此処にくればいいんですけどね。そうじゃないと情報の共有ができないじゃないですか。警察は一度容疑者から外したとしても全てを取り外したわけじゃないんですもんね。」

「警察っていうのはアリバイがあったとしても正式にわかっても裏を探るものだからしょうがないんだよね。」

宗はそういうとビルの窓から見える歩道を歩いている人の歩きを見たのだ。そこには走っている人、とぼとぼと歩いている人、何処か迷っている人などが目についた。みな、何処かで迷っているのだとはっきりしているのだ。

「サンズはドラッグストアとしての利益はそこそこでも、評判は良くないままだからどうにでもなるよ。示談金で済まそうとしているのは見栄据えていることだから少し入り込んでみようと思っているんだよ。だって、その人は納得していないんだよ。」

龍哉に依頼してきた人はいまだ納得をしていないのか、彼にたびたび連絡が来るのだという。サンズは流したいのか、対応がどんどん悪くなってきていることもあって示談金の額を上げようとしているのだという。

「裁判は納得していないままに終わったから余計に怒りがあるんだろうね。それでもサンズは抵抗しているから示談っていう形になってしまったから思うところがあるんだろうな。」

「龍哉はそこを徹底してやってくれよ。それが終わったら加わってくれたほうがいいよ。」

「そうか。有難う。」

奏斗はじっとパソコンを見つめている。それでもわかることは限られているのだ。サンズのことを調べているうえに前川総一郎も調べているのだ。サンズはまだ他の人が追っていることもあって情報が上がってくるのだ。

「本部までたどりつくのは時間がかかるっていってますね。バイトやパートなら聞けることは少なくともあるからいけると書かれてますね。」

「時間がかかってもいいからと書いておいてくれ。じゃないとこっちも困るから。」

宗はそういって机に手をついた。

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