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それから数日経った。あっけないとは言ってはいけないほどだが、あまりにもあっけなく過ぎてしまった。過ぎ去るように映るのは白浪にとっては事務所の設立だった。宗は譲れない部分があるらしく、事務所の名前にはこだわっていた。それは誰にも突っ込まれも大丈夫な名前にしたのだろう。

「所詮は他人のたわごとに過ぎなかったのよ。」

真由美は言った。奏斗は宗が就職できるように促していた会社については断っていた。働きやすいように配慮があったものの何処か昔の名残を感じてしまった。過去にあったプログラミングを奪った会社に似ていた。配慮といっても少しばかりの安っぽい感じがした。

「俺も今日、断ってきたんです。有名な弁護士事務所ですけど、金さえという感じしかしないんです。俺は自分が決めた依頼を受ける部分はよかったんですけど、建前にしか過ぎないように思えなかったんです。宗がいれば別だと思います。あいつは逐一見に行ったりしてうざったく思われていました。」

2人にとっては出るとこともなく、今やスナックにいるしかなかった。そこがはけ口になってしまった。事務所には人の出入りをしていることもなかったのだ。全く持って何かを変わることもないのだろうか。

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