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新たな運命

山田の死によって変わってしまったであろう、北見の行動については轟に任せていたのだ。3人にできることは限られているのはよく知っているのだ。宗は事務所で何気なくパソコンを眺めるしかなかった。依頼といっても少ないのだ。龍哉には2件の依頼があるため忙しいだろう。

「宗さん、外にも出てコーヒーでも飲みませんか?」

「いいな。一休みするか。」

「違うでしょ。依頼も来ないから外を眺めてくるだけでしょ。そんなことをしていたら依頼人が来たとしてもわからないよ。」

龍哉はそういって茶化すように言った。口先ではそんなことをいっているが、自分の立場ではない依頼者が来た場合は話を聞くだけなどをキチンとしてくれるのも百も承知の上だった。彼の中には弁護士だからといって粋がっている人がいることが一番嫌に思っているのだという。奏斗もまた早くから評価を受けたことで散々な景色を見たのだという。

「じゃあいってくるよ。」

「いってらっしゃい。」

明るく出迎えるのはもっぱら龍哉だが、それを嫌がらないのもらしいと思ってしまっているのだ。奏斗はのんきにビルを出ると歩き出した。

「奏斗、どうだ?」

「どうしたんですか。急に。」

「いやー、何時もパソコンの前に座ってさ、轟からの連絡が中心になっていることに嫌に思わないかなと思ってな。」

奏斗は首を横に振った。以前の会社ではプログラミングで構成を行ったとしても何処か報われないと知っていたのだ。幼い自身の状態では立ち向かえないこともわかっていた。

「あそこにいればプログラミングを必要としている人からの依頼人の人も来るんです。それを俺なりにしたとしても怒らないじゃないですか。それをしても邪魔だろうからとかいう人もいないんです。きっと2人は自分の分野以外は立ち入らないようにしているのもあるんでしょうけど・・・。」

「そんなことないさ。俺たちが無知な分野に立ち入ったところで何が分かるんだよ。そう思うんだよ。龍哉は高校の時に言ったんだよ。俺の経験を知ってさ、弁護士になりたいっていったんだ。俺はとっさにお前ならできるよといったんだ。それを後悔しているんだ。あいつの人生を決めてしまったことに・・・。」

宗にとってはそれが気がかりだった。

「そういえば、轟さんからある名前が書いてあったんですよ。ドラッグストアとか薬を取り扱う店のプログラミングを担っていた人の名前が・・・。確か髙橋小太郎。政府の依頼も受けていたほどの人だったみたいで・・・。」

「そうか。」

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