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印を探る

そうやって話し込んでいると時間がたっていることすらも忘れてしまうほどに悩んでいた。白笹探偵法律事務所があるビルについていた。タクシー代は川城探偵事務所が持つようにと所長から言われていた。急に呼び出したからとって白笹がとる可能性が高いのだ。村上と北見はさびれたビルを眺めた。此処に探偵事務所を立てると考えた理由を思った。

「それにしても警視庁が近いですね。」

「あいつらしい。あいつなら警察が取り合わないものが大概わかっているからです。」

事件にならないと動かないというのは権力がある人間とない人間で死んでいい順番が決まっているとでも言っているようだった。彼らは階段を上った。大きな看板をしていなかった。古びたドアを開けた。そこには4人がいた。

「村上さん、北見さんも来てくださったんですね。」

林はパソコンの隙間から確認をしたのか、つぶやくようにしていった。彼がパソコンを使っているのは居場所を確認をしているように思った。

「気になっているでしょうけど、明光さんと轟さんには伝えています。・・・龍哉さんにはいきそうな場所を考えてもらっています。俺は宗さんのパソコンを探っています。」

龍哉は高校の時の同級生だといっていた。知っていることも多いかもしれないのだ。

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