問われる声
村上と尚子が話し込んでいると場違いのようなスーツを着た2人組が入りづらそうにしていた。声すらもかけずらそうにしているのが何処かかわいそうだった。受付のようなものをしているため、彼女は声をかけた。
「どうかしましたか?」
「姉貴に会いたいんです。・・・どうせ検事としてやっていけないのは分かっているから。」
「わかりました。」
パソコンに向けていた視線を尚子にしたが伝わらなかったようだった。尚子を姉貴というのは弟くらいでしかないことも事務所内では知られた話だ。所長室に彼女は入っていった。
「どうかしたの?」
「弟さんと恐らくですけど、事務官をしていた方がいらしているんです。」
「そう。村上も来てくれる。応接室に。」
彼は込み入った話ならいるべきじゃないと思ったのだ。ただ、ご指名に近い状態なのでいかざる負えないようになってしまった。篠原もつれてきたのはきっと仕事の話かもしれないと思って彼は気づかれないように応接室へと向かった。騒がしくするのは情には合わないのはわかっているのだ。応接室に入ってもなお、落ち着かないばかりだったのだ。翁助はきっと尚子と同じくやめてしまうのだろう。篠原もきっと不完全燃焼に近いはずだ。




