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破綻の末

宗がしゃべっているうちに騒々しいほどのけたたましい音を鳴らしているようだった。インターホンが嫌なほどうるさく聞こえた。

「どうやら時間が来たようですね。」

「此処で暴れたら殺人教唆、殺人の容疑に加えて公務執行妨害が加わるくらいです。ただでさえ、世間をだましていることもあってすべてを明かすでしょ。貴方はトカゲのしっぽ切りに会うくらいです。」

雄二は逃げたそうだった。勉は落ち着き払ってそのまま立っていた。強引に入ってきたスーツの男たちが立っていた。

「増岡雄二、お前を殺人、殺人教唆の罪で逮捕する。」

「俺は何もしないよ。一体誰を殺したっていうんだよ。兄貴は自殺したんだ。」

苦し紛れの言葉を独り言のようにつぶやいていくしかなかったのだ。周りの人たちは誰が取り繕うこともしなかったのだ。勉も同罪だとわかっているのだろうから、黙っているだけしかしなかった。

「まぁ、雇っていたのが今や殺し屋になった元刑事の剣持隼人だってこともあって、裏社会っていうのは律儀なもので教えてくれるんですよ。足跡っていうものをね。」

彼はうなだれるようにして連れていかれた。これからどれだけの余罪が浮かび上がってくるのかが見ものとなってくる。隠ぺいに加担していた警察官たちはきっとこれから追い出しを食らう未来が待っているのだろう。

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