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当事者なり

雄二は勉に言われるがままにしているようだった。最初の時の態度とは大違いのようにしか見えなかった。萎縮してしまって何も言えなくなってしまっているようだ。これ以上抵抗したとしても全く意味をなさないのも分かっているのだろうか。ソファには縮こまっているように座った。

「雄二、彼らに全てやった行いを言いなさい。此処で言ったところで私はもう何もしないのだからな。康太まで殺し屋に殺させておいて知らなかったなんて戯言を言うなんて正直誰も信じられた話じゃない。わかっているのか?」

「わかっているよ。兄貴は何時も俺の身代わりになってくれるような人だった。もともと兄貴は政治家になりたがっていないのも分かっていた。ベンチャー企業を起業したのは俺自身だ。兄貴に対する悪い噂を流して俺に従うように仕向けたかった。」

雄二が語っているのは、まるで子供がアニメの話を盛り上がって話しているように思えてならなかったのだ。その素朴さがうまく使われなかったのだろう。きっと康太は安易に従っただけのようには思えなかった。何処かで分かったうえで対応していたのだろう。まさか殺されるということまでは想定していなかったはずだ。周りも出来がいいとか悪いとか言ってはしゃいでいたのではないかと。

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