戯言のカンペ
村上は笹田がいると思われる場所に向かった。そこには何処かはき違えたのかと思えてしまえるほどの豪邸だった。
「待ったか?」
「そこまでじゃないよ。・・・驚いたか?」
「まぁな。此処まで豪邸に住めるんだよ。金がないといっている人達は何処か自分たちが悪いだなんて言っておいてぬくぬくした態度しかないんだ。そんな奴が今じゃ隠居した面だけだ。」
宗は土地柄を眺めた。別荘があることも確認してあるのだという。その金額もざっと出してみたのだという。裏金とかで建てたとしか思えないのだ。何処かに誇りだとか汚名だとかふざけたことをほざいている時間があるのなら政治家の給料もボーナスも減らすべきなのだ。そんなこともしないのに、平謝りしかしないのだろうか。法律を作る側が何故、安易な法律ばかり作ってしまうのか。それならあってもなくても一緒じゃないかと思われてしまうだけだ。むしろ、政治に無関心にさせているのは政治家のほうであると早くわかるのだろうか。それすらも分からないのだろうか。茶番劇のために金を吐き出していると思っているのだろうか。それならもっともらしいことも言えぬ政治家は何もしていないのと同じと思ってもいいのかもしれない。




