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耳障り

喫茶店を出た後に何処か吹っ切ることができないことがあった。宗は何故、明光の元相棒にあったのかだ。会ったところで聞かれるのはきっと心地の悪いところをつつかれることに過ぎないはずだ。それをわかってあったということは明光の行動を把握するためかもしれない。村上の携帯が鳴りだした。

「もしもし。」

「俺だ。」

「笹田か。どうかしたのか?」

宗の焦ったような言葉が降りかかってきた。彼が焦ることはめったにないのだ。きっと焦ったところで仕方ないことも多いからだろうか。

「増岡勉と会えることになった。遠巻きで圧力をかけて効いたんだと思う。だから今から来てくれ。一応お前もいたほうが安心するだろうから。」

「わかった。行くよ。」

所長の心配をしたのだろう。だから村上が来るのを待つというのだ。此処からだと地下鉄に乗って30分といったところか。まぁ、相手も待つといってもいいのだろう。探偵が増えるということで排除するつもりもないのだろう。増岡勉は隠居した鄭でいるのだから危害を加えたら世間が黙ってはいないだろうから。暑苦しいほどのビルの圧に負けそうになっているのは何を思っているのだろうか。地下へと向かうとうるさいくらいになる音を過ぎていくしかなかった。

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