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カップの底の三日月

「今はやめてよかったですよ。だって、見て見ぬふりをするようにはあまり強要はされないですから。」

「元検事ってこともあって情報も詳しいじゃないんですか?」

「そうですよ。その人は検事になったのに、正義を貫いたという印象はなかったとも言ってましたから。」

彼の中にあるのは生まれている正義だけでは通用しないことを思ったのだ。探偵といえど警察の真似事と揶揄される必要もないのだ。警察がしないことが多いというのにそれを民間がやっていたらやたら偉そうな態度ばかりをしていると頼られることもないのだろう。身内保護を続けると信頼を失ってまでも生まれるものでもあるのだろうか。机上の空論ばかりになって根本がわかっていないのかもしれない。

「結構警察って民間人を目の敵みたいな言い方をする人とかいるじゃないですか。そんなことを続けたら頼るよりも自己解決へと向かっていってしまうのではないかと思っているんです。」

「言っても報われないとなるとそういう行動になってしまうんでしょう。」

村上の前にあるコーヒーカップには少なくなったコーヒーが居場所がなくなってしまって居心地が悪そうにいた。村上はそれを見ているのが耐え切れなくなって飲み干した。

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