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道しるべ

宗が言ったきれいな世界というのは法律を作っている人間が言い訳を通していく全うとは言い切れないものなのだ。嘘で塗り固めることは案外楽なのかもしれない。税金を納めるのは政治家の自由と言い張ってしまう、自分たちの都合ばかりを張り付けて大きな顔をしているのがいいのかもしれない。データばかりににらめっこをしているふりをしていればいいのだろう。

「どうせ、政治家っていうのはぼろを出す連中でな。・・・週刊誌はそれを狙っているんだよ。」

「茶番に近いじゃないか。」

「そうだよ。いくら一般人が誤認逮捕されようが、子供がぬくぬく温室で育てばいいっていう輩に過ぎないからな。公私混同しているのは明らかなのにわけのわからない言い訳ばかりを考えて時間が過ぎるのを待つだけ。一辺倒なやり方だよ。」

政治家は口を開けば国民が悪いといった言葉を投げる。一体何処から金をもらっているのかを全く承知していないらしい。税金というあぶく銭を使った遊びだと思っているのだろう。ろくに政策を考えず、逃げることばかりに集中してしまって生み出すことといえばばらまくといったくだらない政策も多い。口を開けば質問に答えない。カンペがなければしゃべることができないのだ。第三者委員会の結果を公平性がないと言ったりするのは自分の都合だけでしかないのだ。そこで流す涙は清流なのかどぶ川の水なのか。恥知らずの行いとしか思われないのだろうから。

「まぁ、いずれ直接会いに行くよ。増岡にな。」

「増岡に・・・。あの豪邸に足を入れるのか。・・・入らせてもらえないだろう。」

「入れるよ。俺がいるからね。」

宗はそっと言った。つぶやくとも言える声で。

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