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作り物

宗は何を伝えるためにそこにいるのだろうか。何かをつながっているのだろうかと思ってしまうのだろうか。

「笹田が来ているみたいですね。」

「そうね。まぁ、貴方は此処にいて。彼と相手するから。そのあとのほうがいいじゃないかしら。」

「有難うございます。」

尚子は何処か気合が入ったような感じに思った。溜息をつくかのようなものを思ってしまうのだろうか。彼女にのしかかる重さを考えるとかなりのものになってしまう。ドアを開けて何事をなかったかのような態度で向かった。

「あら、来てたの。」

「そうですよ。どうせ村上もいるんでしょ。あいつに気を使っているのかと思ってしまうだけですよ。」

「貴方はどうして此処に来たの?」

宗は特に考えることもなさそうな顔をしていた。彼にとっては大したことではないこと言っているようでもあった。それは権力者の元で動かされてしまうことがなかったのだろうか。何をすべてを明かすことはしないことを知っている。

「探したんですよね。・・・俺が調べて轟勇のこと。」

「そうよ。どうして調べたの?」

「そうだな。端的に言ってしまえば、信じられなかったということが大きいかな。知りたくなかったことを知っても世間はどうせ無駄にたたくことしか覚えないんだから。それなら調べて真相を知っておくことが役に立つと思っただけですよ。」

彼は乾いた声で作った笑顔を付け加えて笑った。

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