表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
150/242

罠のかけら

刑事殺しの被害者が裏社会で活動をしていることを一体何時知ったのだろうか。全くわからないのだ。もし、笹田が轟のことを調べていたとしたらそこまでたどり着いている可能性は高い。

「所長、事務所に戻りませんか?あいつのことです。手がかりを置いている可能性もありますし・・・。」

「そうね。あの子がへまをするような子じゃないのよ。気付いてほしいと思っているのならおいてるわね。」

川城は納得したのか、伝票をもって立ち上がった。経費として落とすくらいは容易に想像つくものなのだから。単純だなんて言えてしまうのだろうかとなってしまう。村上はそれを追いかけるようにして立ち上がった。

「もたもたするじゃないの。打つ手がなくて積んでしまったら困るの。相手だけにね。困ったものね。」

「わかってますよ。厄介だってことは。俺は何度組んでいると思っているんですか。」

「そうね。私が笹田君を守れなかったときまでは・・・ね。」

彼女の瞬間的な間が寂しさをにじませていた。そうなってくると彼にかけられた誤認逮捕というのは仕組まれたものになってくる。動きを止めるために仕組まないと仕方なかったのだ。相手側がその手を打つというのは警察が関与している可能性もある。

 とぼとぼと2人で歩いているうちに目的の事務所までかえっていた。それに気づくのは遅くなってしまうほどだったのだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ