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乾いた空気

店員によって案内された席は窓が近く何処か世の中を見下す人も現れそうなくらいだった。こんなところで話をするということはよほどの人じゃないかと思ってしまった。

「もしかして・・・緊張している?」

「そりゃ、俺もこんなところ入ったことないですから。所長の付き添いとは言え、一緒なんてないじゃないですか。」

「そうね。まぁ、いればいいの。」

店員が何度も注文はないかとうろうろしているようだった。指定をした時間より依頼者が少し遅れているようなのだろうか、彼女は何度も時計を見つめていた。すると、あわただしく入ってきたどちらかといえば場違いのような感じできた黒のスーツの男性が近づいてきた。

「すいません。お待たせてしまって・・・。」

「いいんですよ。確か裁判が伸びてしまったんじゃないんですか?」

「まぁこんなこともあるんですよ。民事とは言えごたごたしますからね。大手の企業も伊達な弁護士しかつけてこないのは困っているんですよ。腕もないことで有名な弁護士も平気でつきますから。今日の状況を見ていたら勝ちますね。」

通りすがりの店員を見つけて3人分のコーヒーを注文をしていた。村上はびっくりして声が出なかった。

「村上さんは宗のことを知ってますよね。」

「そこまでじゃないですが・・・。どうして白浪さんが・・・。」

彼は何処か乾いた笑顔を見せ始めた。

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