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バスクラ!  作者: アユミ
2/2

2 かんちゃんと音楽

つまらないと感じる高校生活でも、好きな授業はあった。選択授業の音楽だ。

さっきまでは気分はブルーだったけど、今日は音楽の授業があると思い出し、少し元気になった。

音楽の先生は優しくて楽しいし、今日からはギターのコード練習をする。ギターは弾いたことがないからとても楽しみだ。

それに、選択授業なので他のクラスの子達とも交流がある。

音楽の授業で前の席に座るかんちゃんは隣のクラスの子で、この授業で仲良くなった。

かんちゃんは吹奏楽部に入っている。夏のアルトリコーダーのテストでは、二人一組になり上のパートと下のパートにわかれて、カノンを演奏するテストがあった。私はかんちゃんとペアになって、二人でかなり自主練をした。かんちゃんと吹くと楽しいからか、テスト本番では全然緊張しなくてノーミスだった。

とにかく楽しくて、かんちゃんとずっとリコーダーを吹いていたいと思ったほどだ。


昼休み後の5時間目に音楽の授業があるから、お昼ご飯をパパッと食べて音楽室へ行った。

ギターの授業があるということで、男子も何人か早く来てギターを弾いていた。

昼休み中の音楽室には吹奏楽部の人達が何人かいて、メトロノームに合わせて一音一音を伸ばしていた。

その中にはかんちゃんもいて、かんちゃんはトロンボーンという、長い管をスライドして音を出す楽器を吹いていた。

「かんちゃーん」と近づくと、亜希ちゃん!今日はギター楽しみだね、と返事が返ってきた。


「おい、神崎!集中しろ!時間がないんだぞ!」と、かんちゃんの隣にいる男子が注意した。

先輩すいません、と隣の男子へ謝り、亜希ちゃん後でね、トロンボーンの練習を再開した。

確か、同じパートに強面で本当に怖い先輩がいるっていってたな…と以前の会話を思い出した。


かんちゃんの練習している姿をみていると、管をスライドさせている右手がピタ、ピタ、と色んな位置で止まるたびに音がでているのが分かった。

印も付いていないのに、よくもあんなにピタっと止めれるなぁと思いながら見ていると、強面で本当に怖い先輩が「トロンボーンに興味あるのか?」と私に聞いて来た。

いえ、と答えだが「俺らのパートは初心者には特に厳しいが、来るなら来い。」と言われた。

ただみてただけなので、返事に困った。

「神崎、お前が勧誘中の子ってあいつじゃないのか?」と先輩がかんちゃんにいう。


昼休み終了のチャイムが鳴り、吹奏楽部の人達が楽器をしまって音楽室から出ていった。

かんちゃんが駆け寄ってきて、さっきはごめん!とガバッと頭を下げてきた。

いきなり話しかけられてびっくりはしたが、どういうことか聞いてみると、今まで亜希に吹奏楽部の話をしていたのは、ふわっと勧誘をしていたらしい。

先程の強面の先輩は山口先輩で、中学の吹奏楽部からの先輩後輩だそうだ。

三年生の先輩が引退してからトロンボーンパートは山口先輩とかんちゃんだけになり、とにかく怖くて空気も重いし、2ヶ月後には部内でパートごとのアンサンブル発表会があり、先輩のレベルについていけないから、入ってくれときた。

私はトロンボーン吹いたことないし、2ヶ月後の発表会にはでれないと思うし、来年の4月にはピカピカの一年生が入って来るじゃない!と言ったが、それまで空気が耐えれないからお願いだから入部して!と言ってきたところで授業開始のチャイムが鳴った。

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