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6.龍の墓場50F

「……ん?ここどこだ?」

いつの間に気を失っていたらしい。

まあ、罠にかけられたのは気にしていない。かけられるとわかっていたからな。問題はかかったことに気づくのが遅れたことだ。やはり、罠師のレベルを上げるか、魔力探知とか幻術破りとかの能力は手に入れなくてはならない。普通の罠だったら、気づくだろうしな。

「さて……。どうしたものか。」

遊び道具(人間)無いし。

「う…ううん……。」

そういうえばいたわ。

「バットモーニーング~。」

「え?」

「私たちはなんと、落とし穴に落ちたっぽいです。おめでとうっ!」

「おめでとうっ!っておめでたくなんかありませんよっ!どうやって戻れば……。」

おおー、ツッコミ来たw

地味に負のエネルギーたまっていますw

「さて、現在地を確認できると楽なんだが……。」

「あ、あの……。たぶん私の能力でわかります……。」

「え?まじで?」

それなら便利な能力なのになぜ捨てられた?

「私の固有スキルは『地形把握』っていってその場の地形がわかるスキルなんです。」

あれ?普通に使える能力だぞ?あと、たぶん説明の方、勘違いしてる。

「ただ、普通のスキルの『索敵』と地図が有れば代用できるって言っていましたね……。」

「なぁ。『地形把握』の内容、一字一句要約すること無く読んで、または見せてくれないか?ついでに職業とかも教えてくれると助かる。こっちも見せておくから。」

「で、では、ステータス見せますね。」

「「ステータスオープン」」






名前:栗花落 純

種族:異世界人・女

職業:錬成師Lv1

HP:50/50

MP:150/150

STR:10

INT:20

VIT:5

AGI20

DEX:50

スキル

錬成Lv1

気配察知Lv1


固有スキル

『地形把握』Lv1


称号

ボッチ


加護

なし


「ボッチ?」

「へ?あああっ!」

称号欄まで見ていなかったようだな。

「あ、そういえば、教室の後ろで一人で飯食っていたような……。」

「黙ってくださいっ!」

「へぶっ!」

殴られた。

「あっ!すいませんっ!」

「まあ、俺も悪かった。済まんな。」

と口では言いましたが、全く反省などしておりませぬ。むしろ負のエネルギーがたまったのでその代金と考えれば安い代物です。

「で、加護なしか……。」

「はい……。」

「まあ、俺もだけど。」

「あ、そういえばそうでしたね。」

「まあ、どうでもいい。それより、脱出についてだ。」

「あ、はい。」

「結局、ここはどこなんだ?」

「えぇっと。」

なーんか、嫌な予感がする。天ぷらを拾った気がする。間違えた、テンプレだ。

「龍の墓場50F……って、え?」











俺達は崩れ落ちた。

栗花落さんの考えたことは知らんが、俺はどこまで落ちてんだ、ということ。後、迷宮の名前が変わってんじゃねぇかってこと、なんか、ステータスが良くてもLv1でも勝てそうにない迷宮名来たなってこと。それらすべてがのし掛かり、orzの形になり、そして、気が付いた。

あ、隠れるかなんかしねぇとヤバイんじゃね?と。

そう思い、回りの状況を確認し思った。

……確かに墓っぽく土で出来てるな。隠れる場所って言うか、ここ通路じゃん。

「栗花落さん、たぶんだが、とっとと移動した方がいい。」

「あ、そうか。モンスターが来る可能性があるもんね。」

やけにものわかりがいいな。ラノベイケる口の人だったのか?と思いつつ、移動しようとしたとたん、通路の奥の曲がり角から、禍々しい感じをしたスケルトンが現れた。

「あ。」

ここでちょいっと補足。モンスター発生の原因ってのは三種類で、1つ目は自然発生。これはなんかの神によるもので世界にスパイスを、ということで作られたらしい。何の神だったかって言うのはソロモンが言っていたけど、確か、混沌の神だった気がする。名前は忘れた。

自然発生のモンスターは邪神、女神は関係なく襲ってくる。これは、混沌の神がどちらの神でもないことが原因だろう。

2つ目は魔王が生み出すこと。これは邪神系統の加護を持つ奴には襲いかかることはよっぽどない。

理由は簡単、魔王自身が邪神の配下だからだ。

そして、3つ目だが、ダンジョンマスター。

こいつは基本、迷宮の神の配下である。迷宮の神もどちら側の神でもなく、迷宮に入ったものに試練を下すようにしている。よってこの場合も女神も邪神も関係がなく襲われる。


まあ正直、2つ目ぐらいしか利点がない。こいつが襲いかかってくることは不確定である。何故なら迷宮は魔王が作ったダンジョンの可能性もあり、見極めずこちらから攻撃すれば、魔王も攻撃して問題なくなるからだ。

だが、今回は2つ目は無いだろう。何故かって?あいつ、俺の方見て剣の柄に手を掛けたもの。

絶対、2つ目ではないだろう。

俺には今、二つの選択肢がある。

1つ目は栗花落さんを囮にして逃げる。

2つ目は罠で足止めしつつ逃げる。この二択だ。


……ん?なんか、大切なことを忘れている気がする。








クリスマスかぁ……。

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