4.強く無き者皆憐れ?
さあ、適性検査を始めよう……っ!
まあ、やるのは王様(笑)の配下ですけどね。
はてさて、俺の適性はどのくらいあるんだろうか?まあ、邪神の配下ですからね。闇ぐらいはあるんじゃないだろうか。まあ、闇ってもうなんか、ダメなイメージありそうやん。幻術と隠蔽の準備っと。
とはいっても、まだ、俺ではない。最初は当然勇者(笑)である。そう、考えなしの勇者(爆)である。
ということで、勇者(馬)の適性がどうなるか、どんな感じで計られるのか見てみようw
「では、勇者様から適性検査をするので前に来てください。」
「わかった、が。何をするんだい?」
「魔結晶という鉱物が突然変異して出来た魔水晶という物に手を当てて適性を計ります。魔水晶は各属性の色で光ります。光の大きさでどのくらい適性があるかがわかります。赤は火、橙は土、黄色は雷、藍は水、青は氷、紫は闇、緑は風、白は光、灰は無属性です。闇は魔族が持っている属性ですね。人族には基本的にはいません。」
へー、黒はなんだろう?
「黒ってなんなんだ?」
「ああ、いい忘れていましたね。黒は属性なしです。そもそも、魔水晶は黒色なので変化しないということです。たまにいるんですよ。でも基本的にはいませんね。」
珍しく役に立ったじゃないか、誉めてやろう。
「では、始めたいと思います。魔水晶は敏感なので検査をする人以外は近寄らないでください。」
そういわれると近づきたくなっちゃう悲しき人の性よ。あ、今いるのは王の間?的なところから移動したいかにも魔法使いがいますって感じの部屋だ。
まあ、それにしては広いが。
そして、恐らく、その部屋の奥におかれている占いの水晶みたいにおかれている黒い水晶がさっきの魔水晶とやらだろう。
お、勇者(鹿)が魔水晶に手を置いたぞ……
ピカッ!
目がぁぁぁ、目がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!
冗談です。眩しかったけど目がつぶれるほどじゃない。ただ、色は確認した。灰と紫以外の光が見えた。白が特に強かった。……ほぼ全属性か。勇者の癖に生意気なっ……。
「おおっ、6属性ですかっ!珍しい!」
へー(棒)、もう興味がねぇわ次、次。
おっ、次は一輝だ。一輝ならきっと面白い結果に…。
目がぁぁぁ、目がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!(二回目)
一輝、貴様。先ほどじゃないにしても眩しいわっ!
まあいい。えーと属性は、赤と白と青……床屋かっ!
「床屋かっ!」
「喧しいわっ!」
おおっとついつい突っ込みをいれてしまった。
まあ、一輝は火と光と氷ね。
属性の矛盾性があるけど関係ないのか?
さて、次は誰だったか。
おっ、確か聖女の職業を得たとかいう子だ。たしか、名前が……、うーん……。
あ、思い出した。薬袋 聖菜だ。何故フルネームかって?思い出したときにフルネームだったからだよ。
彼女のステータスは見てなかったんだよなぁ。なぜかって、勇者にどうやって天誅を降すべきか考えてたからだよ。
聖女ってことは光属性とかが異様に強いはz……
ぎゃぁぁぁぁぁっ!目がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!(三度目)
気付いたときには手遅れだった。目がチカチカするぜ。白と緑と藍。つまり 、光と風と水。
まさに聖女の魔法適性って感じだな。
他の奴等を見ていって基本的に属性は1つか2つあることがわかった。いやー、非常にスバラシイデスネー。こういうとき、一人は絶対……あ。
「次~」
「よ、よろしくお願いします。」
えーと、確か、栗花落 純だったか?
俺次だな。そして、ついでに最後だな。
……あれ?光が来ない。こ、これはま、まさかっ!
「……残念ながら、ジュンさんに適性はないようですね。」
「……えっ……。」
余りのショックに呆然としてしまったようだ。
あの子のスキルなんだったっけなぁ?
まあ、可愛そうに、王様が屑でゴミで彼女にスキルがいいのがなければ、きっとこっそり追い出すか、殺すか、もしくはダンジョンで囮にする、だろうなぁ。
……ん?今名案を思い付いたぞ!テンプレ通りならば普通は一人だけ適性なしのゴミスキル、みたいな感じでポイ捨てだがここで俺も適性なし、でいってみたらどうだろうか?
これは面白そうだ!レッツトライっ!
「では、最後の人来てください。」
「は~い。」
幻術Lv2,偽装Lv2,隠蔽Lv3発動っ!
よし、これで光っているように見えていないはずだっ!あ、ちなみに隠蔽と幻術はちょっと色々やってたときに上がりました。
「れ、連続で適性なしですか……。」
オブラートに包めや。
「あー、適性なしか~。」
「崩楽ザマァっ!www」
「一輝ィィィィィっ!」
殴りました。どや顔がうざかった。後悔もなければ反省もしておりません。だって、ウザかったから。
「さあ、部屋から出てください。」
ワイワイ騒ぐやつらが出ていった。
「ホウラクさん?も出てください。」
「あ、すまんすまん。」
そういって出てくる前にスキルを解除させてもらった。
水晶からは一気に禍々しく黒い闇の様な色が湧き出ていたこと、それは皆、出ていった後なので見ることもなかった。
書けるときに書いていきたい……。