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闇の中で見つめて

あたし、夏目さくら。

O型っぽいA型、好物はカツ丼。

ちょっぴり見栄っ張りな12歳☆



「占ってくれないかな?」


朝教室に入り、席に着いたばかりの

私を驚かせたのはクラスメイトの山田さんの一言だった。


お年玉を貯めて買ったタロットカードを

クラスメイトに見せびらかしたことがあったっけ…

持ち歩いてはいるけど使ったことなんかない。

正直付け焼き刃の知識しかないんだけど。


思わず目を逸らすと山田さんはじっと見つめ返し

私に期待の篭った眼差しを送る。


「お願い!さくらちゃん!」


手を合わせて私を拝むようにする山田さんを見て、

私は了承せざるを得なかった。

仕方なくランドセルからタロットカードを

引っ張り出し札をきる。

改めて手にするとわかる。

付け焼き刃どころか知識など皆無だった。


「当たるも八卦…はずれも八卦…」


昔考えた決め台詞をぶつくさ言いながら

「はずれるのかよw」と脳内ツッコミ。

外れる可能性は八卦どころじゃないが。


適当に引いたカードには


「悪魔」


と表記されていた。


よく意味がわからないので、

こじつけるため山田さんに事情を聞こう。


「実は…」


重々しく口を開くと

山田さんは占いを要求した理由を

説明してくれた。


3組の毒島に告白されて断ってから、

係活動で飼育していた兎が疾走したり、

階段から誰かに突き落とされたり、

机が勝手に動いたりなど

不可解な出来事が続くらしい。


ストーカーという結論に落ち着かせたいところだが

当の毒島は数週間前から毎日欠席しており

いわゆる不登校児となっていた


必死に考えた結果「毒島の生霊が憑いている」

とデタラメを告げ、

「後は任せて」と鼻を鳴らした。


少し安心したようで山田さんは深々と頭を下げる。

…こんな素直な子を騙していると思うと良心が痛む。




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