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渡り廊下④








~二度目はない~


「わ・・・!

 たくさんあるね・・・」

「あっちの世界だと、衣装も含めて、結婚式はどんなふうにするんだ?」

「え、っと・・・私も、1回しか経験ないんだけど・・・」

「1回・・・?」

「うん・・・って、あの・・・シュウ・・・?」

「なんだ」

「なんか・・・怒ってる、よね・・・?」

「いや・・・?」

「じゃあ、その手、何・・・?」

「手・・・?」

「そんなに握りこんで、一体何を殴るつもりなの・・・?」

「・・・これは、」

「私、何か気に障ること、言っちゃった・・・?」

「・・・いや。

 俺が、度量が狭いだけで・・・」

「・・・?

 どうして度量の話になるの?」

「・・・経験が、あるんだろう?」

「結婚式?

 うん。えっと、確か21の時だったかな・・・?」

「・・・そうか」

「それが、シュウの度量と関係あるの?」

「相手は」

「相手・・・?」

「その時の、お前の・・・」

「・・・何の話??」

「だから、結婚式をしたんだろう・・・?」

「・・・は?!」



「ご、ごめ・・・!」

「笑うな」

「うん、ごめん・・・っ」

「大体、俺はお前の過去をほとんど何も知らないんだ。

 あんな言い方したら、当然想像するだろ・・・」

「・・・あぁ、可笑し・・・っ」

「帰りたくなったら困ると思って、何も訊かずにきたというのに・・・」

「だからって、私が向こうで結婚したことがあると思うなんて・・・!

 あ、ありえな・・・っ」

「ああ、だから、笑うな」

「ん、ごめ・・・っ。

 ・・・ふぅ・・・。

 ごめんね、紛らわしいこと言っちゃった。

 ・・・機嫌、直して?ね?」


「それで、結婚式では何を?」

「ええと・・・まず、結婚する2人の衣装は、白が定番かな」

「白か・・・」

「そう。確か意味があったような気がするけど、忘れちゃったな・・・。

 その後の、披露宴・・・ええと、晩餐みたいなことをして、それは衣装を変えたりして」

「・・・なるほど」

「その晩餐で、催しを・・・まあ、そのあたりのことは、私は興味がないから」

「・・・そうか。

 とりあえず、衣装の色は白が良い、ということか?」

「・・・そう。

 せっかくだから、ウェディングドレス、着てみたいな。

 ・・・あ、ちなみに式の内容とかは、何でもいいです。

 この世界の一般的な結婚式でお願いします」

「わかった。

 とりあえずは、白い衣装を選ぶか」

「うんっ」


「・・・どう?」

「ああ、似合う」

「うん、よかった」

「これも着て見せてくれ」


「こんな感じになりました」

「・・・それもいいな」

「じゃ、これに、」

「いや、あれも見てみたい」


「・・・どうかな?」

「ああ、よく似合ってる」

「もう決めないと」

「これだけあると決め兼ねるな。

 ・・・いっそのこと、迷ったものは全て買ってしまうか。

 家でゆっくり1着選べばいいんじゃないか?」

「買うの?!」

「当然だ。そういうものだろ?」

「そ、そんなことないんじゃ・・・」

「この店は、貸し出しはしてないんじゃないか?

 ・・・ああ、金額のことは気にするな。問題ない」

「・・・そ、そうなんだ・・・」

「ああ。これから必要になることがあるかも知れないし」

「・・・ちょっとそれ、どういう意味ですか」

「ん・・・?

 ・・・いや、ちょっと待て。そうじゃない。聞け。

 これから、夏にあった夜会のような催しがあったとして、だ」

「・・・うん」

「俺はもう、蒼の飾りのようなものだから、出席しなければならないことになる」

「うん、陛下の従兄弟だもんね」

「そうだ。解ってるかとは思うが・・・。

 お前はその妻、になるんだ。同伴するのは、目に見えてる」

「・・・あぁぁぁ・・・そうだった・・・」 

「最終的には、10の瞳だからな。

 これから、そういう機会は増えてくるだろうとは思う。

 おい、大丈夫か?

 ・・・理解出来てるか?」

「う、うん・・・あの・・・」

「もう手遅れだ。

 仮病も家出も許さないし、結婚自体を取りやめるだなんて論外だ。

 ・・・観念するんだな」

「ま、魔王様・・・」


「それはともかく・・・1着選ばなくちゃ。

 私、ウェディングドレスは、一生に一度きりっていう祈りも込めて着たいのね」

「それはもちろんだ」

「うん・・・だからね。

 これから先、白いドレスは着ないことにします」

「・・・そうか?

 白は、お前の黒い髪にはよく映えると思うんだが・・・」

「うん。それはすごく嬉しい。

 ・・・けど、私も覚悟して着たいから」






++++++++++++++++++++++++++++++


「衣装選びに連れてって」の後、衣装屋さんでの会話。


++++++++++++++++++++++++++++++






~アンとノルガの恋愛事情~


「あれ、アン1人・・・?」

「あ、ミーナ・・・」

「今日はノルガと一緒じゃないの?」

「・・・うん」

「そっか・・・会えると思って来たんだけどなぁ・・・」

「ノルガに何の用・・・?」

「大したことじゃないんだけど。

 本を貸して欲しいって、頼まれてたの。

 ・・・明日シュウに本部で渡してもらえばいいかな」

「うん、そうして。

 たぶん、しばらくここには来ないと思うし・・・」

「・・・今度は何したの?」

「何したって・・・なんであたし?!」

「統計的に、アンの態度が原因だったりするから?

 ・・・喧嘩でも、したんでしょ?」

「うー・・・分かる?」

「そりゃ、まあ。

 いつも元気なアンが落ち込んでたら、まずノルガと何かあったと思うよね」

「なっ、何かって・・・?!」

「どうしたの、そんなに真っ赤になって・・・?」

「これはちがっ、何もないもん・・・!」

「うん、わかった、落ち着こう。周りの人が興味津々だからね」

「う、うん・・・」

「それで、何してノルガの堪忍袋の緒が切れたの?」

「だから、どうしてあたしが原因・・・」

「あれ、違うの?」

「うーん・・・ある意味、そうとも言える・・・かも?」

「・・・アンもよく分かってないってこと?」

「ううん、何があったか、っていうのは分かってるよ」

「うん・・・?」

「・・・ミーナは、さ・・・。

 今は蒼鬼と一緒に暮らしてるでしょ。

 その前は、どんなお付き合いしてたの?」

「え、そこで私に矛先が向くの・・・?!」

「聞いたら、あたしの話もするから」

「・・・私とシュウの話が、アンとノルガの喧嘩の解決策のヒントになるの・・・?」

「うん」

「えぇぇ・・・でも・・・」

「お願い!

 他に誰に聞いたらいいのか分からないんだもん・・・」

「・・・うーん、じゃあ・・・。

 て、言っても・・・私達、別にお付き合いしてたわけじゃないと思うのね」

「・・・はぁ?」

「ああうん、分かるよその反応。

 私達、お互いに好きとも何とも言わないまま、お互いの部屋を行き来してたから・・・」

「それって、付き合ってたの?」

「実際どうだったのか、私も分からないの。

 ・・・自分の気持ちですら、ちゃんと認められるまでに時間がかかったし。

 同棲を始める頃になってやっと、お互いに気持ちを言葉にした感じだったから・・・」

「大人のお付き合いって、そういうもんなの・・・?」

「どうなんだろうね。

 私にも分からないな・・・」

「でもさ、ミーナは、好きだったんじゃないの?」

「・・・好きだったよ、たぶん、最初から」

「どうして言わなかったの・・・?」

「そうだねぇ・・・踏み込むのが怖かったのかも」

「・・・どういう意味?」

「なんていうか・・・そうだな・・・たぶん、知りたくなかったんだろうね。

 自分の気持ちが受け入れられないって分かっちゃうの、辛いもの。

 彼が私を何とも思ってなくても、それまでと態度を変えたりはしなかったと思うんだ。

 ・・・それでも、ね・・・。

 どっちつかずで優しくされてたら、毎日ふわふわした気持ちでいられるでしょう?」

「そっか・・・」

「うん・・・私、意気地なしで打算的なの。

 でもその代わり、確かなものがなくて辛かったけど・・・」

「・・・あたしには出来ないかも・・・」

「うん、私ももう無理。

 きっと、必死だったんだね。

 好きな気持ちが大きすぎて、失ったら耐えられないと思ってたんだろうなぁ・・・」

「・・・なるほどー・・・」

「ね、あんまり参考にならなかったでしょ?」

「・・・うーん、ちょっと、あたしには大人な話で・・・ごめん」

「それで、アンとノルガには一体何があったの?」


「あ、の・・・ノルガが・・・」

「うん?」

「ノルガが、最近ちょっと・・・」

「うん」

「なんか、あの・・・」

「・・・ああもう、はっきりしないんだから・・・。

 ノルガがどうしたの?」

「う、怒らないでよぉ~。

 ・・・最近近いし怖くて・・・」

「ん?

 ノルガが、怖い・・・?

 近いって、何?」

「うん、なんか、怖い顔して迫ってくるから・・・」

「・・・あ、あぁ、あー・・・はいはい・・・」

「なんなのその反応は・・・」

「うん、ごめん、びっくりしてるだけ・・・。

 そっか、なるほど・・・」

「・・・なんでびっくりしてるの?」

「いやあの、2人はもうとっくに、そういうことしちゃってるかと・・・。

 お互いのお家を行き来してるみたいだったし、お泊りも日常茶飯事かと思ってた」

「なっ・・・?!」

「ああうん、ごめん。

 なるほどね、それで、ぎくしゃくしてるってわけか・・・」

「うん・・・なんか、ノルガの機嫌を損ねちゃったみたいで・・・」

「・・・やめて、って?」

「ううん、びっくりして、声出なくて。

 一発、平手を・・・」

「ビンタですか・・・」


「ビンタってなに?」

「それはまた今度ね・・・」





++++++++++++++++++++++++++++++


「私達の秘密」直前の、ミナとアンの会話。


++++++++++++++++++++++++++++++







~人の恋路は蜜の味~


「ミーナちゃんは、蒼鬼さまとどうやって出会ったの?」

「へっ?

 あああの、私の話はまた今度・・・」

「え、いいじゃない」

「そうだよミーナ、せっかく無料で教えてもらってるんだから。

 吐いちゃいなよ~」

「・・・えええ・・・。

 そんな、大したエピソードはないですよ・・・」

「いいのいいの、どういう思いがあって手作りしてるのかさ、聞いておきたいわけ。

 真心が隠し味、ってよく言うじゃない♪」

「ミーナはねぇ、蒼鬼が世話してくれた仕事をしてるの」

「こらアンっ」

「へぇー!

 ・・・てことは、王宮勤め?」

「ああもう・・・。

 はい、子守をしてます」

「あらー。

 それで?

 出会いは?」

「・・・あくまでそこにこだわるんですね・・・」

「出会いは、去年の夏のちょっと前だったっけ。

 孤児院に怪我した蒼鬼が寄って、その世話をしたのがミーナだったんだよね~」

「だからね、アン・・・」

「世話・・・」

「ああああ、違いますよ?

 世話って言っても、ほんとに、話し相手くらいのことしかしてません」

「ふぅん、そっかぁ。

 ・・・それでそれで?」

「蒼鬼からコインを貰って、後見もしてもらって、王宮で子守をしているわけですよ。

 そんでもって、今は新居に2人で暮らしているわけです」

「おー!

 ・・・そういうの何て言うんだっけ・・・成り上がり?」

「違うと思います・・・。

 とにかく!

 いろいろお世話になってるうちに自然にですね・・・ああ何言ってるんだ私・・・」

「いいねぇ、楽しいよね人の恋路!」

「ねー♪」

「2人共・・・!」


「あ、チョコレート溶けたら卵黄をちょっとずつ混ぜて。

 そのあと、牛乳をちょびっとずつね。ほんっとにちょっとずつ。

 ・・・あとでアンちゃんの恋路にも踏み込んでみよーっと」

「あぁっ!

 手が滑ったー!!」

「頑張ってね、アン。

 ・・・それで、ミエルさんの恋路はどうなんですか?」

「え、私?

 私はもう既婚者だもん。

 ・・・だから、たまに人の恋愛話を聞くと楽しいんだよねぇ」






++++++++++++++++++++++++++++++


「私達の秘密」の合間、ミエルさんの焼き菓子店にて繰り広げられた会話。

ちなみにミエルさんは、フランス語で蜂蜜という意味です。


++++++++++++++++++++++++++++++







~アンとノルガのバレンタイン~


「あー、つっかれたー。

 あいつら、アンのこと紹介しろって五月蝿かったよ・・・」

「お、お疲れさま・・・」

「何、どうしたの?」

「・・・や、あの、あんまりこっち見ないで」

「えぇ・・・?」

「だから、こっち見ないでってば・・・!」

「え、俺、こんな少しの間に嫌われちゃったってことですか?!」

「は?!

 ちが、何言ってんの・・・?!」

「・・・ははーん・・・アン?」

「な、なに・・・?!」

「もしかして、照れてる・・・?」

「何言って・・・?!」

「なぁんだ、心配して損した」

「えぇ・・・?」

「ほら、そんなとこに突っ立ってないで。行こ、ほら」

「え、あっ・・・」

「ちゃんと引っ張ってあげるから、ちゃんと歩いてよね。

 あーもー・・・俺もう腹減ってダメだ。限界だ。何か作ってアンちゃん」

「え、作って・・・?」

「そうだよ、送るって言ったじゃんね?」

「い、言ったけど・・・」

「だからさ、アンの部屋で何か作ってよ。

 俺、自分ち帰るまでもたないわ」

「え、でも、」

「あ、食材?

 買って帰ろうか、俺出すからさ」

「は、はぁ・・・そう・・・?」

「何がいいかなぁ・・・とにかく、がっつり食べたい・・・」

「お肉?」

「そうだなぁ・・・お肉かぁ・・・」

「何、何でじーっと見るのよ?」

「いやぁ・・・アンは、まだダメでしょ?」

「は・・・?」

「そうだよねぇ、その反応なんだよねぇ・・・。

 うん、分かってる。もう何回も見たもんね」

「何よ・・・?」

「いーや、何でもない。

 タイミングよく明日休みなのになぁ・・・」

「そうなの?

 あたしも、今日と明日で休み取ったんだ~」

「・・・え、そうなの?」

「うん。久しぶりの連休だ~」

「もしかして、お泊り許可下りたりする?」

「は・・・?

 お泊りって、誰の?」

「もちろん俺の」

「・・・何言ってんの」

「だよねぇ・・・。

 あーあ、せっかく食べごろのアンちゃんがいるのになぁ・・・」


「そんなこと考えてたの?!

 ・・・馬鹿ノルガ!!」


「あ、バレンタインの話するの忘れてた・・・」

「・・・ん?」

「あのね、ミーナが教えてくれたんだけどね・・・」




++++++++++++++++++++++++++++++


「私達の秘密」その後の、アンとノルガの会話。

これから、ララノの日帰り旅行の話でもするんでしょうか。


++++++++++++++++++++++++++++++







~ミナとシュウのバレンタイン~


「・・・というわけで、バレンタインの贈り物です」

「いい香りがするな」

「あの焼き菓子のお店あるでしょ?

 ・・・時々シュウが買って来てくれる・・・」

「ああ、あそこか。

 ・・・ん?

 見たことがないな・・・新しい商品か?」

「ううん、作ったの。

 教えてもらって・・・」

「そうなのか?」

「うん・・・せっかくだから、手作りしたいな、と思って・・・」

「そうか」

「ごめんね、もっと手の込んだものが作れればいいんだけど。

 私、お菓子作りはあんまり得意じゃなくて」

「ありがとう」

「・・・どう、いたしまして・・・」

「大事にとっておく」

「・・・ん?食べようよ」

「いや、もったいない」

「食べてもらいたくて、作ったんだよ?」

「それはそうだが、とっておきたい」

「・・・もう、いつだかのジェイドさんみたいなこと・・・」

「ジェイド?」

「あ、いや、あの、違うんです。

 去年ね、病院に連れて行ってもらったお礼にね!

 ・・・シュウと番になる前だからね?!」

「ミナ」

「なに?!」

「この距離は何だ。こっちへ来い」

「・・・い・・・いやです・・・!」

「おい、逃げるな」

「追われたら普通は逃げるよね?!」

「やましいことがあるのか」

「なっ、ない。全っ然ない!」

「じゃあ逃げるな。こっちへ来い」

「・・・な、何もしない・・・?」

「それは保障しない。お前次第だ」

「それは、するってことだよね・・・?」

「・・・知ってるよな。

 俺は、度量が狭い・・・殊に、お前のこととなると」

「そ・・・きゃぁぁっ」

「お前な・・・俺から逃げられるわけないだろ。

 次からは、早めの投降を勧めておく」

「はい・・・ごめんなさい・・・」

「よし。

 それじゃ、不用意な発言を反省してもらおうか」

「は、反省ですか・・・一筆書けばいいですか・・・」

「いや・・・そうだな・・・。

 これは何だ?」

「ミエルさんの・・・焼き菓子のお店で買ったの。

 果物とかに付けて食べるための、チョコレートソース。

 明日パンに付けて食べようと思って・・・って、なあに、その笑顔・・・?!」

「なるほどな・・・。

 ミナは、痛いのと、甘いの・・・どっちが好みだ?」

「何、その2択・・・?!」

「選べ」

「・・・ど、どっちもいやです・・・」

「そうか。残念だ。

 なら、両方いってみるか。楽しそうだな」

「あああああああまいのでおねがいします!」

「そうか」


「・・・で・・・何でキッチン・・・?」

「愚問だな。食べ物を扱うならキッチンだろ」

「あの、一応尋ねておきますが・・・食べ物っていうのは、」

「ミナ」

「やっぱり・・・」

「ああ。上手いこと料理してやるから心配するな」

「・・・りょ・・・?!」


「つ、つめた・・・っ」

「おっと、垂れそうだな」

「ひゃ、あっ・・・んっ」

「甘い」

「こんなにチョコばっかり食べて・・・んっ・・・」

「この辺りは、甘いのにしょっぱいな」

「へ、へんた・・・っ」

「ん?

 何か言ったか?」

「・・・も、やめて・・・!」

「まだ食べるところが残ってる・・・こことか、この辺りも。

 子どもの頃、食べ残すと怒られなかったか?」

「ひゃぁぁぁっ」

「それに・・・言っただろ、訓練終わりだと気が立ってるって」

「んんぅー・・・ぷ、は・・・ぁっ・・・」

「本当に、学習しないな・・・。

 ああ、また垂れそうだ。

 いっそのこと全部使い切るか・・・な?」

「いっそのこと全部舐めて病気になってしまえーっ!」

「ちょっと黙ってろ」

「ひゃ、ぁっ・・・。

 あぁも・・・ダメ、も、無理・・・!」

「そうか・・・?

 なら、シャワーで綺麗にしてやるか」

「いやーっ」





++++++++++++++++++++++++++++++


「私達の秘密」その後のミナとシュウの会話。

キッチンにていろいろ楽しそうな蒼鬼さまでした。


++++++++++++++++++++++++++++++









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