プロローグ
ファンタジーの入りはどうしてもシリアスになってしまう…orzどうすればギャグを入れられるのだろうか……。
黒い、雨が降っていた。
辺りは腐臭が漂い、もはや生命と呼ばれる存在はこの世にいない、そう感じさせる光景だった。
荒地いっぱいに黒々とした物体が敷き詰められ、所々赤黒くなっている。
そんな荒地を彼は真っ赤になった素足で歩いていた。
美しかったであろうその端整な顔立ちは苦しそうに歪められ、薄汚れてしまった銀髪は所々赤黒い何かが付着していた。
そして彼の右腕にはまだ白骨化して間もないであろう頭蓋骨が、大切そうに抱え込まれている。
「世界はこんなにも真っ黒で、残酷で、卑猥で――――!それでも……!君がいれば、私は……!!!」
頭蓋骨を真っ黒な空に掲げ、何も映していない瞳で宙を見上げる。
しばらく空を見つめていた彼は、ふと何かに気付いたように目を細めた。
するとそれまでの苦痛に歪んだ顔は消え、口元に笑みさえも宿る。
「――――あぁ、やっと…………××の時が来た」
徐々に彼の体が青白い光の粒子を放っていく。
その度に、彼の形は薄れる。
「ねぇ君は、どんな世界が望みだった?平和な世界?美しい世界?淀みのない世界?」
彼は、言う。
自らが消えていくのを愉しんでいるように。
「――――どれも無理だ。私にも、この私にもそれは叶えることは、できない」
そう言うと彼はそっと目を閉じた。
最期の言葉を残すため、息を深く吸う。
「さようなら、私の最愛の――――――!!!!!」
その瞬間、世界は―――――――消えた。
なんかもう、此処だけ読んでも全然話つかめねぇよ、というのが実際の感想かと。実は自分もまだよくわかってません((殴