テスト期間
今日からテスト。
テスト期間は部活もないしめっちゃ楽〜。
カエデ「おはよ〜、ミサキ今日のテストいけそう?私数学やばいかも(笑)」
「おはよ〜。私も数学は厳しい〜だいたい範囲が広すぎるわよね。何で中間テストの範囲も期末テストに入れてくるのかしら。でも英語はけっこう自信あり!」
カエデ「英語なぁ。リスニングがいっつも間違えるのよねぇ。一発勝負でしょ?耳が緊張するのよきっと。」
「耳のせい(笑)それもあると思うわ。」
カエデ…普段に比べてなんか元気ないわよね…?
よく見たら目がションボリしてるし…。
そういえば中間テストの時は、塾の時間が長いからアラタ先輩と同じ空間に長くいられるって嬉しそうにしてたっけ。
今回はそういう話ないな。
塾なかったのかな。
テスト前にそんなことある?
テスト前こそ塾で勉強するんじゃないの?
カエデは熱心にテスト勉強している感じでワークを開いていた。話しかけるなオーラがすごい。
そのまま英語と数学のテストを受けた。
私はテストが終わって解散するまで、カエデに対して抱いた違和感を払拭出来ずにいた。
カエデ「明日のテストは本当に危ないんだ。すぐに帰ってテスト勉強しないと。また明日ね〜バイバ〜イ。」
カエデはすぐに教室を出て行った。
一緒にテスト勉強して、色々情報聞き出したかったのに。
バドミントン部男子「先輩こんにちは!」
体が跳ね上がった。
急に男子が大きな声出したらビックリする。
もう少し声の調整どうにかなんないの?
ハルト「お疲れ。カエデいる?」
え!?
バドミントン部男子「えっと…見当たりませんし、鞄もないみたいなのでもう帰ったと思います。」
ハルト「帰った…?ありがと。」
ここだ!思い切れ!ここで思い切れ!私!
「先輩!」
思わず呼び止めてしまった。
ハルト「何?誰?急いでるから手短に終わらせてほしい。」
あからさまに嫌な顔しなくても良いじゃない…。
ミサキ「あの…カエデのことで相談があるんです…。今日何だか様子がいつもと違うかった気がして…。先輩、何かカエデのことで知ってることありませんか?友達として元気のないカエデをほっとけないんです。」
ハルト「今の君に出来ることはカエデを見守ることだけだと思う。」
ミサキ「はい…」
クーーーーール!
He is soooo cooooool!!
He is hoooot!!
いけない。今日英語のテストがあったからつい…。
「先輩それは…あ。」
もう背中しか見えない。
カエデを追いかけて帰るんだろうなぁ。
…ん?ハルト先輩、即答だったよね?
カエデが元気ない理由知ってるんじゃないの?
幼なじみという絶対的な揺るぎない立場はどうしようもない。
2人が共有してきた時間や物が圧倒的すぎる。
そこはどうしようもないけど悔しい。
私の名前を呼んでもらいたいなぁ…。
通学鞄をギュッと握るしかない自分の手に、多大なる無力さを感じた。




