うまくいかない
ミサキ「どうしてカエデばっかり!許せない!」
部活の先輩たちに協力してもらって、帰りに2人きりになれたのに!
一緒に待つどころか「気を付けて帰りなよ。じゃあね」ってさっさと自転車で帰っちゃったし!
カエデの時は迎えの車が来るまで一緒に待ってるんでしょ!?
私の時は一緒に待ってくれないってどういうこと!?
許せない。
ん…?あれはカエデ…?
隣は…ハヤトさんか。
ハヤトさんは多分カエデのことが好き。
幼なじみだからってかまってるように見えるけど、カエデを見ている目が他と全然違うのよね。
あんなにカッコイイのにカエデ以外には目もくれないなんて…。
あの視線を私に向けてみてほしいなぁ。
さぞ気持ちが良いでしょうね。
カエデの何が良いのかしら。
給食は必ずおかわりするし。
縦にも横にも大きいしから威圧感があるわ。
寝癖が付いたまま学校に来た時は戦慄が走ったわ。私だったらあんな髪型で外に出られないわよ。
前髪も邪魔だからって自分で切るって言ってたし。
どこが良いの…?
マスコットみたいなところ?
癒し系ってこと?
カエデとハヤトさんの後ろ姿を見ながら考えていたら、ママが迎えに来てくれた。
ママ「おかえり。今日は家庭教師の先生が来てくださる日よ。帰ったらすぐにお風呂とご飯ね。」
ミサキ「分かってる。」
イライラがなかなか収まらない。
ミサキ「ママ、私塾に通いたいの。塾で勉強する方が良い気がするの。」
ママ「何を言い出すの。今の家庭教師の先生になってから成績上がってるでしょう?辞める理由がないわよ。」
ミサキ「だって部活の先輩もそこに通ってて、良い塾だよって言ってたの。私塾が良い。」
ママ「どんな講師の方が教えているのか分からないし…すぐに良いとは言えないわ。パパとも相談するから、とりあえず今日は家庭教師の先生の勉強に集中しなさいね。」
ミサキ「私は塾に行きたいから!パパに私からお願いするわ。」
大丈夫。パパは私のお願いは絶対聞いてくれるわ。
「何で!?私は家庭教師より塾が良いの!」
パパ「ママが言うように、今の家庭教師になってから成績が上がっているだろう?わざわざ塾に通う必要は今はないと思うんだ。もう少し今の状況で頑張ってごらん。」
確かに今の先生は分かりやすいし、私も不満はない。
あ〜面白くない面白くない面白くない。
鏡に映る自分がブサイクすぎてビックリした。
眉間にシワ
吊り上がった目
両端が下がった口
こんな醜いのは私じゃないわ!
さぁ笑え!笑うのよミサキ!
また作戦を考えないと…。




