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第47話 再会

 スルラを先頭に、僕とメリアが並んで続く。

 スルラが止まってひざまずく。

 僕とメリアも習う。


「面を上げたまえ」


 宰相の声に顔を上げる。

 よし、今日は緊張していないぞ。


 おや?

 今日は他の王族も来ているらしい。

 王様の隣にいるのは王妃様かな?

 すごく綺麗な方だ。

 髪の毛なんて輝いてるよ。どうなってんの?

 あと、なんだかママ味を感じる。


 あとは確か、王子2名と王女1名がご子息とご息女だったはず。

 ママ妃の隣の20代くらいの男性が第一王子かな?

 まぁ、そうだよね。

 お父上もお母上も、ものすごく美形だものね。

 美のサラブレットって感じ。

 悔しくなんてないんだからねっ!


 その隣の第二王子はたぶん17か18くらいかな?

 こちらもすごい美形だけどちょっとぽっちゃり気味。

 頭の中で考えてただけだから不敬罪にはならないよね?


 で、一番端っこは王女様。

 噂には聞いてたけど、僕と同じ銀髪だ。

 他の王族はみんな金髪なのにね。

 まさか、……いや、不敬な想像はやめよう。

 一番端っこに居るから僕の位置からは若干横顔気味に見える。

 ロングのハーフアップストレートで前髪ぱっつん、前髪は眉毛が隠れるくらいの長さだ。

 この人もすごく綺麗だなぁ。

 でも前世が男疑惑があるんだよな。僕の中で。

 

 おっと、あんまりジロジロ見て打ち首になっても怖い。

 ――と、再び目線を王様へ戻そうとした時。

 王女様と目があった。


「――ぁ」


 なぜか、小さく声が漏れた。

 

「ちょ、レイさん!?」


 メリアが何か慌てている。

 でも、僕はメリアの方を向けないでいた。

 王女様から目が離れない。

 あっ。

 王女様が涙を流している。

 止めなくちゃ。

 あれ?

 急に視界が歪んだ。

 あぁ、僕も泣いてるのか。

 理解した。そうか。


「芽結!」「(れい)!」


 やっぱりそうだ。芽結だ。

 見た目は全然違うけど、間違いない。


 周囲からは「王女殿下を呼び捨てですと?なんと不敬な」とか、そんな声がたくさん聞こえる。

 王様も、今日は「静まれ」をしないし、喧噪は大きくなるばかりだ。


 服の袖で乱暴に目をぬぐい、視界を確保する。

 目の前が真っ白になって、僕は尻もちをついた。

 どうやら芽結が僕に抱きついたらしい。


「もう会えないと思ってた。また会えてうれしいよ。芽結」


 僕の声は震えていたと思う。

 涙も止まらなくなってしまった。

 僕は情けない顔を芽結のお腹に当てることで隠した。

 喧噪はさらに大きくなる。

 なのに。


「私も!久しぶり。レイ!」


 芽結の声はすごくはっきりと僕の耳に届いた。

 

 こうして、僕は芽結と再会した。

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