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AIの力でダンジョン攻略 ~コンシェルジュAIの言う通り~  作者: 立風館幻夢
第四章 進む浸食

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第88話 敵の本丸へ

「お二方、そろそろ目的地です」

「……よし、ミオちゃん、準備は?」

「……もうちょっと」


目的地である巨大な洞窟……遠くからでも、その存在感はすさまじいものだった。


「やっぱりあれは……洞窟というよりも」

「山……ですかね」


……あそこに行かなきゃいけないのか、ちょっと怖いが、都市一つ消えるのはそれはそれでまずい。

車は少し離れたところで止まり、準備を整えることにした。


「社長さんが託してくれた……この衣装」


社長さんが用意してくれた俺らの分の強化スーツ……なんだが、想像していた物とは違っていた。

まず、俺のスーツは……どういうわけか、RPGでよく見る男性魔術師みたいなローブと、装甲が入ったスーツ。

ミオちゃんは、忍者みたいな動きやすいもの。

ジャスミンさんは……前に映像で見たチャイナ服……から、少し装甲を足したものだった。


「この格好で行くのか……全く、社長さん、こんな時でもふざけてんのか?」

「結構な、ルカ様はいつでも真剣ですよ、戦いにもユーモアを、ということでしょう」

「ユーモアねぇ」


まぁ、社長さんは確かにそういうところあるかもな。


「……さて、俺は準備完了、お二人は?」

「僕……行けます」

「私も、準備完了です」

「……よし、行くか!」


車のドアを開け、俺たちは地に足を着いた。

そして、ゆっくりと、しかし着実に歩き、洞窟へと向かった。



暗闇の中、リラはスキップをしながら歩いていた。

そして、しばらく進んだ後……立ち止まった。


「魔王様ぁ、いらっしゃいますかー?」


まるでやまびこをするように、暗闇に向かって叫んだ。

その声に答えるように、それは現れた。

リラの倍はある体、漆黒のローブを身に纏い、顔も暗闇に隠れていた。


「……作戦は順調か?」

「順調ですよー、こちらをどうぞぉ」


リラはタブレットを取り出し、世界中の報道を映した。


『国土の半分が洞窟に……』

『……首長は、軍隊を国境付近に……』

『侵攻を開始……』

「御覧の通り、洞窟は浸食、国は混乱、場所によっては戦争まで……順調でしょぉ?」

「フフ……素晴らしい」


魔王は暗闇の中で……高らかに笑った。


「そうでしょう……素晴らしいでしょう……でも」


リラは……タブレットを魔王に投げつけた。


「……何をする!?」

「……邪魔」


リラは……ハチのような怪物に変身した。


「邪魔なの……レイちゃんとの世界に……あんたは!!」


リラは踊るように一回転をし、毒針を複数発射した。


「ぐはっ……」

「痛い? でも安心してね……すぐに楽になって……私の言う事しか聞けなくなっちゃうからぁ」


リラが放った毒針、それは各国の首長の洗脳に使用したものと同一ものだった。

それを使用し、首脳らを洗脳し、混乱の隙に洞窟を蔓延させ、やがて自分らと同じ世界にする……それが作戦であったが、リラには別の思惑があった。


「さぁ……私たちだけ……レイちゃんと私だけの世界!! そこで私たちは幸せに暮らすの!! 私の事だけを認めてくれた、レイちゃんと!!」


魔王は苦しみながら、リラの奇怪な主張を聞く……

やがて、魔王は……何事も無かったかのように直立不動になった。


「やった……やった!!」


リラは、まるで何かを讃えるように喜んだ。


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