第86話 妨害
「これは……宣戦布告……ですかね?」
ミオちゃんは震え声で明らかに映像に恐怖を覚えている様子だった。
「……そう捉えるのが自然でしょう……ですが、これからどうすれば」
……ジャスミンさんは迷っているようだ。
どうする……か、選択肢は……一つしかないだろう。
「なぁ、こういう時、社長さんだったらなんて言うと思う?」
俺は2人に問いかけた。
2人も、そして俺もそれの答えは分かっていた。
「……諦めるな……ですか?」
「もしくは、向こうが挑発してるのだから攻めろ……ですかね?」
「ま、そうなるよね、なら、やるべきことは一つ……そうじゃないか?」
俺は2人に問いかけた、向こうが挑発してきた今、俺らがやるべきことと言えばそれしかない。
それに向こうは都市を潰す発言もしてる……俺らのせいで都市が一つ消えちまうんだ。
ならば、それしか道は無い……それを2人は思い出したのか、立ち上がった。
「……私、車を用意します、お2人は玄関へ」
「私……使えそうなもの……用意します」
「じゃあ俺も、準備を整える」
俺たちはそれぞれ、やるべき事やるために分かれた。
☆
俺とミオちゃんが荷物を纏め、玄関前でジャスミンさんを待っていたのだが……ここで問題が発生した。
外がやけに騒がしいんだ、それも複数の人がいる。
ジャスミンさんが様子を見てくると外へ行ったのだが……
「大変です、玄関前に……」
「あー……」
やはりというべきか、どうやらあのインフルエンサーたちの信者共らしい。
「まずいな、このままじゃ、外に出られない……」
「いい方法がないものでしょうか……」
どうするかなぁ、あんま直に妨害するとこっちがやられるし……今あるものと言えばこの試作品……あっ
「そうだ、ちょっと俺、なんとかするわ」
この方法だったら何とかなるかもしれない!
「え!? 危険ですよ!」
「任せといてくださいよ、いい考えがあるんで」
俺はそう言って外に出た。




