第82話 試作品の在り処
「本当なんですか? その話」
「だから本当ですって」
「なんか……有り得ない……です」
食事中、俺は2人に事情を説明した。
「本当、これ見て……グローディ、映像を再生して」
『かしこまりました』
グローディが社長さんの映像を再生した。
映像を見て、2人は複雑な表情を浮かべた。
「強い意思、強い根性、決意をして戦う……ですか」
「僕たちが……それに……該当すると?」
「……あれ? ジャスミンさん、社長さんの心配はしないんですね」
「ルカ様がご自身を無敵と仰っているので」
「え? その言葉信じるんですか?」
「私はルカ様を信じていますから」
「はぁ……」
やばい、目がガチだ、まぁ俺も信用はしてるけども……そう考えないとやってられないし。
「それじゃあ飯食べ終わったら格納庫へ……っと、ジャスミンさん、この鍵格納庫のどの辺ですか?」
「いえ……私も存じ上げません」
「ミオちゃんは? なんか知ってる?」
「いや……何も」
本当にあるのかな、あの映像にあった試作品……
俺も格納庫入ったのはここに引っ越して直後の時だからよくわからんけど……
「とりあえず今は急いで食べましょう!」
「いやいや早食いするほどじゃ…‥って、ミオちゃんはもう食べ終わってる!?」
「……ごちそうさま」
☆
「さて、格納庫着いたわけだけど……」
中にあるのはトラック、バイク、そしてあのピンクの車……
特段変わったことはないが……
「なんか手掛かりは無いだろうか……ジャスミンさん、本当に何もわからないんですか?」
「えぇ、あいにく……ここの掃除も何度かやっていますが、それらしいものは何も……」
うーん……なにか無いかな。
「なんか、手を付けてない所とかあります?」
「手を付けていない……そういえば、車両の整備は全てルカ様が……」
「それだ!」
恐らくこの車両のどれかに試作品があるな!
「よし、じゃあ手分けして探そう!」
「……なるほど、少々お待ちを、車両の鍵をお持ちします」
ジャスミンさんは鍵を取りに格納庫を後にした。




