第81話 サーバー
「なぁグローディ、こういう事聞いても意味不明だと思うけど、社長さんの言う『超絶素晴らしい者』ってなんのこと?」
さっきみたいにグローディが何とかしてくれないだろうか?
そんな事を思って質問してみた、社長さんご自慢のAIなら何か知っているはずだろう、多分。
『ルカ様は恐らく、ご自身が超絶素晴らしい者と言うでしょう、もしくは……』
「もしくは……?」
『ルカ様の両親を指すでしょう』
「いや、それに該当する者は既に調べたんだがな……」
別に写真立てに違和感は無かったしな、何を指すんだ?
「なぁ、もしかすると、グローディの事を指すんじゃないか?」
『私ですか? 可能性は無くはないとは思いますが……』
「そうだなぁ……この部屋……社長さんの書斎で、グローディに関連するものって何がある?」
そうだ、たびたび愛しい我が子とか言ってたし、グローディの事をそのように表現するのは違和感がない。
『そうですね……この部屋には、私のサーバーが存在するということぐらいしか……』
「それだよ! どこにあんの?」
『私のサーバーの所在は、書斎のクローゼットの中です』
おいおいおい、よりにもよって懲戒免職される場所の中かよ。
でもまぁ緊急事態だ、しょうがない、開けるだけなら何ともならんだろう、多分!
「で、では失礼して……」
俺は慎重にクローゼットを開けた……
観音開きの扉を開けたその先には社長さんの服が……
「……え?」
なかった。
中に入っていたのは、巨大なサーバーだった。
「おお、こんなところに」
……と、いう事は、この中のどこかという事になるのか?
「一体どこにあるって言うんだ……あっ!」
奥の方……少々見ずらいが、「試作品 持ち出し禁止」と書かれているビールケースがあった。
中を見て見ると……鍵が複数入っていた。
「なんだこんなところに入れとくんだよ……」
まぁとりあえず見つけたから良しとしよう。
ビールケースの中には、その他にも鍵が入っていた。
「たしか格納庫にあるとか言ってたな……」
まぁ、それはジャスミンさんとミオちゃんに報告してからにしよう。
とりあえず、2人にこれを見せないとな。
俺は部屋を後にした。




