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AIの力でダンジョン攻略 ~コンシェルジュAIの言う通り~  作者: 立風館幻夢
第四章 進む浸食

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第79話 遺言

『オホン、これを見ているという事は、私の身に何か起きたか、あるいは会社で何か起きたか、はたまた「ちょっとパソコン覗いて恥ずかしいデータ見つけてやろう」と思い込んでるかのどれかだろう、一番最後の意味でこれを見ているのなら今すぐ閉じろ、そんなものはないからな』


……社長さん、相変わらずだな、勿論一番最後の意味ではないのでこのまま再生を続けた。


『これを見ているのはトムか、ジャスミンか、はたまたミシェールか……まぁ誰でもいい、実は今この映像を撮っている段階で、切り札となるものを開発している』


切り札? なんだそりゃ?

映像の中の社長さんは、枠外からワイヤレスイヤホンのようなものを取り出してきた……これがそれ?


『今それが最終段階に進んでいるのだが……これがどうも厄介でな、これは言わば「グローディと人間を一体化させて、より作業効率を高める代物」なんだが……これを装着すると、脳が拒絶して、場合によっては……っとここからは言わんでおこう』


えぇ……そんな恐ろしいもの開発してたのかよ。


『これに対抗できるのは、「強い意思がある者」「誰よりも強い根性がある者」「何かを決意して全力で戦える者」……かもしれないな、そんで、試作品が今、私の部屋にある、試作品なので目立たない所にあるぞ、全力で探してくれ、ヒントは……「超絶素晴らしい者の中」かな、まぁこれを見ている奴ならすぐわかるだろうさ』


なんだそのヒント……ていうかそれ使ってどうしろってんだ。


『これを使えば、恐らく、今後の洞窟探索で大きく役に立つことだろう、グローディの検索能力、そしてお前たちの力があれば、きっと今後の為になる、私がいなくてもきっと大丈夫だろう』


「私がいなくても」って……まるで死を悟っているみたいじゃないか。

これが……遺言ってわけじゃないよな?


『おいおい、もしかして「これ遺言か?」とかなんとか思ってるんじゃないだろうな? 安心しろ! 私は無敵だ!』


やべ、思ってることバレた……なんか無敵だとか、社長さんらしいな。

俺は思わず笑みがこぼれた。


『きっと何かあっても必ず戻ってくる! それまで……この試作品を使って頑張ってくれ、お前らならできる、そう信じてる、だから遺産の分配とか今は言わないからな! 現時点で私の金や資産は誰にも渡さんからな』


信じてる……か、俺、本当にできるのかな?


『特にトム! お前は私が見込んだ人間だ、お前なら、きっとこの試作品を使えるであろう、それにジャスミン、お前ならこの試作品を改造することも簡単なはずだ、ミシェールは若いから、きっと柔軟に対応できるだろう』


なんでかな、まだ出会ってそんなに経ってないのに、どこからその信用が出るのであろうか。


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