第69話 氷のスライム
「ミオちゃん! 危ない! おりゃあああああ!!」
ミオちゃんが近接攻撃をする中、俺はそれを援護するようにスプレーと火炎放射で援護をする。
今相手をしているのはグローディが見せてくれた厚い服を着た緑の怪物たち。
奴らは防寒具と分厚い装甲を身に纏っているが、目元はがら空きだった。
催涙スプレーは奴らに効いているのか、命中すると苦しみもがいていた。
そして奴らの防寒具、あれはよく燃える。
奴らに火炎放射攻撃を当てると、一瞬にして火だるまになり、火を消そうと地面の上でマルタのように転がるのだ。
そんな苦しむ仲間たちを見て、奴らは怯みまくっている、トカゲどもと比べ、奴らはやはり仲間との連携を重視しているようだ。
そんな怯む連中に、ミオちゃんは容赦なく攻撃を加える。
奴らは装甲を身に纏っているものの、首元や手首など、ガラ空きな部分が結構ある。
そこを狙い、ミオちゃんは刃物を刺していく。
奴らは苦しみもがきながら、消えていった。
「やっぱり凄いな、ミオちゃん」
「為朝さんも……強いです」
「俺なんて、ただ反射神経が取り柄なだけだよ」
「それでも……為朝さん……すごい……謙遜しなくて……いい……」
お互いを褒め称えている中、敵は待っててくれなかった。
『前方に生命反応あり、液状の生物と推定されます』
グローディがアラームを鳴らし、次なる敵の存在を知らせた。
液状の生物……さっき見せてくれたあれか。
「なぁ、グローディ、アレの対処法……」
『対処法をお伝えします、まず、彼らの弱点は、見た目の通り、火です、肉弾戦をすると、彼らの低体温にやられてしまう可能性があるため、やめたほうが良いでしょう』
「火か……なら俺の出番だな! ミオちゃん、下がって!」
よっしゃ! 俺の見せ場だ! やってやるぜ!
スプレー缶を構え、ライターに火を点ける。
奴らは炎にビビり始め、後ろへと下がっていく。
だが逃がしはしない、一瞬で跡形も無く消してやるぜ! ……なんか俺、悪役みたいだな、まぁいいや。
「そーら、水に還りやがれ!」
逃げ場を失ったスライムどもは、跡形も無く消え去った。
「おお……為朝さん……流石」
「まぁこれでもまだ3回目なんだがな……」
女の子に褒められるのは凄い嬉しいが、やり方が少々地味かつ結構狡猾な感じで、閉まりが悪いな……




