第64話 新たな機能
「グローディ、どうやらあの生命体は氷のトカゲみたいなんだけど、どう倒したらいいと思う?」
俺の質問に、グローディは間髪入れずに答えた。
『その生命体は、熱に弱いです、また、弱点が複数あり、鱗は小さな攻撃を防げる一方で、ダイアモンドのように当たる箇所によっては一瞬で砕け散ります』
「その答えから察するに、社長さん達が何回か戦ったことがある?」
『はい、複数の調査の結果、編み出された対処法が先ほど述べたものとなります』
「わかった、ありがとう」
『どういたしまして、また、この先現れると推定される怪物のデータを表示させます、参考にしてください』
おお、グローディそんな機能もあったのか? 社長さんがアップグレードしたとかかな?
携帯の画面を見て見ると、複数の怪物が表示された。
一つは、いつもの緑の怪物、そいつが毛皮の服や厚手の装甲を身の纏っている……こいつは厄介だな、前にあった重装備の奴らよりも堅そうだ。
……対処法は、毛皮が火に弱いので炎でやっつける、そもそも寒さに弱いので服を脱がせる……多分後者は事実上不可能だろうな。
「もう一つは……なんだこれ」
もう一つ表示されたのは、スライム状の怪物……で、あっているのであろうか?
色は空のような青で、ところどころに氷の塊みたいなのが角みたいに生えている。
奴らは襲い掛かると同時に全身を氷上にして、こちらを押しつぶしてくるらしい。
対処法は固まった瞬間に強い衝撃を与える……か、熱はあまり効果がないらしい。
「よし、そうとわかればミオちゃん、俺は火を放つからミオちゃんは……って」
ミオちゃんは…‥既に怪物に向かっていた。
「お、おい! ちょっと待って!」
ミオちゃんは既に群れのうち一体のトカゲに蹴りを入れ、粉々に粉砕させていた。
す、すげぇ……というか早い!
「お、俺も負けてられるか!」
俺もミオちゃんに追いつき、催涙スプレーを噴射し、それをライターの火に通した。
火炎放射により奴らは下がっていくも、すぐさま追いついた。
「このまま溶けやがれ!」
壁に奴らを追い詰めると、抵抗する暇も無く、溶けていった。
『グォォォォ……』
呻き声を上げ、まるで夏のアイスクリームのように消えていく……
こういう敵はあまり罪悪感が無くて助かるな。
一方のミオちゃんは、ハサミとカミソリを構え、奴らに蹴りと突き攻撃をしていた。
やはり舞うように早い、まるで獲物に向かうハチのようだ。
攻撃するたびに奴らは粉々になって消えていく……が。
「危ない!」
ミオちゃんの後ろから飛び出してくるトカゲに瞬時に気付いた俺は、咄嗟に走り出して火炎放射をお見舞いさせた。
なんとか間に合い、襲い掛かった奴は溶けていった。
あ、あぶねぇ……




