表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
AIの力でダンジョン攻略 ~コンシェルジュAIの言う通り~  作者: 立風館幻夢
第三章 工場視察と迷える少女

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

62/93

第61話 尋問

「……え?」

「ひっく……」


……そこには、ミオちゃんが体育座りで泣いていた。


「み、ミオちゃん!? ど、どうしたんだよこんなところで!? 心配したんだぞ!」


俺は思わずミオちゃんの肩を掴んで声を掛けた。

ミオちゃんの目は涙の影響か赤く腫れ上がっていた。

怪我もなさそうだ、服は……ちょっと汚れてる、ここにずっといたのか、洋服のスカート部分は砂で汚れていた。


「た……為朝……さん?」

「あぁそうだよ! ミオちゃん! 心配したんだよ!」

「し、心……配……?」


ミオちゃんは気が動転しているのか、声が明らかに震えている。

俺は心配していたのもあって、気にもせずに言葉を続けてしまった。


「それよりミオちゃん、なんで飛び出したりしたの? あんな紙切れ一つ置いて……」

「……」


ミオちゃんは答えることなく、顔を下に向けてしまった。


「と、とにかく社長さんの家に……」


ミオちゃんの手を掴んで立ち上がらせようとしたその瞬間、俺の頭の中に何かが再生した。


『私たちは保護者でも何でもない、見つけたところで下手すりゃこっちが誘拐の容疑を掛けられる可能性だってあるんだぞ?』

『私たちに出来ることと言えば、黙って警察や児相がミシェールを保護してくれることを祈るだけだ』


……社長さんの言葉、それを思い出して、俺は冷静になった。

……そうだ、ミオちゃんは世間的に見れば俺たちとは無関係の人物、得体の知れない人物が誰かもわからない家へと連行しようとしているように見えるだろう。

そんな俺に出来ることと言えば……


「……ごめん、それじゃ」


……黙って立ち去ることだけだ。

これでいい……これでいいんだ、俺は心の中でそう言い聞かせた。


「あ……あの!!!」


……ん? ミオちゃん、俺を引き留めようとしている? ミオちゃんは効いたことのないくらいの大声で俺を引き留めた。

俺はそれに少し驚いて、後ろを振り向いた。

ミオちゃんはもじもじしながら、下を向いている……何かを伝えようとしている?

俺はよく聞き取れるようにミオちゃんの元へと向かおうとした……その時だった。


「……なんだ?」


突然地面が小刻みに揺れ始めた……こ、これは。


「ミオちゃん!」


俺は咄嗟にミオちゃんを守ろうと走り出した。

揺れはどんどん大きくなっていき、光が俺たちを覆う。

俺はなんとか光が覆う前に、ミオちゃんをこの身で包もうとした……


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ