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AIの力でダンジョン攻略 ~コンシェルジュAIの言う通り~  作者: 立風館幻夢
第三章 工場視察と迷える少女

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第55話 契約後初の朝

「ふぁー……朝か」


翌日、よく眠れず、なんども起きてしまって、気が付いたら朝の6時。

気が進まないが、服を着替えて居間へと向かった。


「おはよう、社長さん」

「あぁ、おはようトム」


居間へ行くと、社長さんとジャスミンさんがコーヒーを嗜んでいた。


「……はぁ」

「なんだ、朝からため息なんてついて」

「そりゃつくだろ、ミオちゃんがあんな紙切れ残してどっか行っちまうなんてよ」


昨日の事が気がかりで寝ては起き、寝ては起き……それの繰り返しだった。

ミオちゃん、なんで出て行ってしまったんだろう、もしもあの変な洞窟に入ってしまったら……


「……ま、過ぎたことだ、悔やんでもしょうがない」


社長さんは呑気にコーヒーをすすっている、まるで何事も無かったかのように。


「おい、社長さん! あんたそれでいいのかよ!」

「だって仕方がないだろ、行っちまったんだから」

「行っちまったって、ちょっとは探しに行こうとか……」

「探しに行ったってどうするってんだ、私たちは保護者でも何でもない、見つけたところで下手すりゃこっちが誘拐の容疑を掛けられる可能性だってあるんだぞ?」

「それは……」


確かに社長さんの言い分は一理ある、俺らに保護義務は無いし、向こうは未成年……こっちが保護して、警察や本当の保護者が俺らに対して何かを吹っかけてくる可能性はある。

納得はいかないが、どうすることもできない……か。


「……わかったか? 私たちに出来ることと言えば、黙って警察や児相がミシェールを保護してくれることを祈るだけだ」

「だけどよ……うーん……」


クソ……何も言い返せない……

社長さんの言う通り、無事保護されていることを祈るしかないのか……


「まぁあれだ、朝起きたばっかりだってのに色々考えてちゃ仕方がない、とりえあず落ち着け、ジャスミン、トムにコーヒー出してやれ」

「かしこまりました」


ジャスミンさんは立ち上がって、居間を後にした。

うーん……でもやっぱり納得できねぇ!


「なぁ社長さん、あんたは納得してんのか?」

「どういう意味だ?」

「いや、あんたのことだし、『折角投資してやったのに逃げやがって』とか『これじゃあ金の無駄じゃないか!』とか言うもんだと思ってたよ」


ただでさえ居間の家財道具すらケチる人だ。

金を掛けることと言えば利益につながる事柄ぐらいだし。


「おいおい、私がそんな薄情な人間だと思ってるのか?」

「あぁ」

「あぁ、じゃないわ! ……まぁ、お前が言った気持ちがないと言えば嘘にはなる」


なんだ、思ってんじゃんか。


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