第50話 終点
「よーし! トム、見てみろ! アレが終点だ!」
「ようやっとか……確かになんか変な光を放ってるな」
この間入ってしまった洞窟と同じように、太陽のように輝いている行き止まりが見えてきた。
ふとスマホを見ると、まるでこの場所にエネルギーの源があるかのように、この場所だけ赤く点滅していた。
社長さんは数メートル手前でバイクを停めた。
「さ、行ってみるぞ、トム」
「おう」
社長さんの後を追い、謎の光を放つ宝石の元へと向かった。
「ところで社長さん、結局こいつが何なのか分かったのか?」
「うーんそれがだな、それに関してはまだ分かっていないんだ、なんとか削り出して採取も試みたんだが、こいつはダイヤモンドみたいに削れないんだ」
「おいおい、これって言わば放射能みたいにエネルギーを放ってるわけだろ? そんなことしたら色々ヤバくなるとか考えないのかよ?」
「いや、そのリスクも考えたが、採取して研究してみたい欲に負けてしまってな、ほら、やっぱり私は未知のエネルギーをできることなら持ち帰りたいわけで……」
「あんたのそういう利益を追い求める姿……なんというか……」
どこまでも利益を追い求める、まさに資本主義を体現しているようだな。
しかもただ自分が得するだけじゃなくて、町工場で仕事の依頼をしつつ、自分の営業も行ってお互いに利益を得るようにする……なんていうか、凄い人だよ。
ジャスミンさんも社長さんを追って日本に来たらしいけど、そういうところに感銘を受けたのだろうか?
「さ、抜いてみるか」
「で、結局この宝石抜いたら元の戻るわけだな?」
「原理は不明だがそういう事らしい、やってみろ」
「あぁ」
俺は早速宝石を引っこ抜いてみた、すると……
「おぉ、やっぱりあの時と同じだ」
周りにノイズが走り、徐々にそれが大きくなっていく。
「トム、バイクに乗れ!」
「え!? 今!?」
「早くしろ!」
「あ、あぁ!」
社長さんの指示で咄嗟にバイクに戻り、社長さんがエンジンを掛けて走り始めると……当たりが光に覆われた。
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次回より第2章です




